「イージス艦」なぜ似たり寄ったり? 西側諸国の主力艦、バリエーションに乏しいワケ(画像11枚)

2018年時点で就役している西側諸国の「イージス艦」とよばれる艦艇は、大きくふたつのタイプに分類され、艦上構造物に違いはあれど、それぞれにおおむね似たような見た目をしています。もちろん理由があります。

細々と見て行けば違いはあれど…?

 フリチョフ・ナンセン級フリゲートは、スペインが2002(平成14)年から2012(平成24)年までに5隻を就役させた、イージス戦闘システムを搭載するアルバロ・デ・バサン級フリゲートの設計を流用して開発されています。

 アルバロ・デ・バサン級は全長146.72mとフリチョフ・ナンセン級よりやや大型のイージス艦ですが、こんごう型などと同じSPY-1Dレーダーを搭載しており、こんごう型などに比べれば多少機能を制限したイージス戦闘システムを使用しているものの、SM-2ミサイルの運用能力を備えています。

 アルバロ・デ・バサン級は運用コストを抑える事に重きを置いて開発されており、アーレイ・バーク級やこんごう型などの日米のイージス艦が、ガスタービン・エンジン4基を使用して航行するのに対し、アルバロ・デ・バサン級はガスタービン・エンジン2基と、燃費効率の良いディーゼルエンジン2基を併用することで燃料の消費量を抑えています。このためアーレイ・バーク級やこんごう型などの最大速度が時速30ノット以上であるのに対し、アルバロ・デ・バサン級は時速28.5ノットと、若干低速になっています。

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中規模海軍にもイージス艦保有の道を開いたアルバロ・デ・バサン級フリゲート。写真は2番艦の「アルミランテ・ファン・デ・ボルボン」(画像:アメリカ海軍)。
オーストラリア海軍のホバート級ミサイル駆逐艦の1番艦「ホバート」(画像:オーストラリア海軍)。
海上自衛隊のこんごう型護衛艦1番艦「こんごう」(画像:防衛省)。

 アルバロ・デ・バサン級の就役により、アメリカ海軍や海上自衛隊ほどの規模を持つ海軍でなくても、イージス艦を保有する道が開けたと言っても過言ではなく、オーストラリアもアルバロ・デ・バサン級の設計を流用したホバート級ミサイル駆逐艦の整備を進めています。

 ホバート級はこんごう型などと同じSPY-1Dレーダーを搭載。海上自衛隊のイージス艦あたご型と同じベースライン7と呼ばれる仕様のイージス戦闘システムを使用しています。また海上自衛隊が2隻の建造を進めているイージス艦まや型と同様、目標情報をほかの艦艇やE-2D早期警戒機などと共有できる、共同交戦能力(CEC)にも対応しており、2022年以降に海上自衛隊も導入する、巡航ミサイルへの対処能力の高い「スタンダード」ミサイルの搭載が予定されているほか、トマホーク巡航ミサイルの搭載能力も備えています。

 オーストラリア海軍は2017年までにホバート級3隻の就役を予定していましたが、オーストラリアの造船所の建造体制の整備が遅れたことなどから、2018年11月の時点では1番艦「ホバート」と2番艦「ブリスベン」のみが就役しています。

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コメント

4件のコメント

  1. 艦じゃなきゃ良いんだな

  2. タイコンデロガ級に言及されていないのは何故ですか? 気になります。

  3. ヘルゲ・イングスタッドはなんで沈んだの?

    • 石油タンカーに衝突されたと書いてありますが…

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