「イージス艦」なぜ似たり寄ったり? 西側諸国の主力艦、バリエーションに乏しいワケ(画像11枚)

2018年時点で就役している西側諸国の「イージス艦」とよばれる艦艇は、大きくふたつのタイプに分類され、艦上構造物に違いはあれど、それぞれにおおむね似たような見た目をしています。もちろん理由があります。

大きく分類するとふたつのタイプになるワケ

 海上自衛隊のイージス艦であるこんごう型、あたご型、まや型はアメリカ海軍のイージス艦アーレイ・バーク級を、海上自衛隊の要求に合わせる形で改設計して開発されました。韓国海軍が2008(平成20)年から2012年にかけて3隻を就役させたイージス艦セジョン・デワン(世宗大王)級ミサイル駆逐艦と同様、アーレイ・バーク級を元にして開発されています。

 セジョン・デワン級は元となったアーレイ・バーク級の改良設計型であるフライトIIA仕様より船体が10cm延長されており、満載排水量は2018年11月の時点で就役している世界のイージス艦のなかで最も大きい、1万0455tに達しています。

 セジョン・デワン級は国産巡航ミサイル「天竜」と国産対潜ミサイル「赤鮫」用の国産VLS(48基)が搭載されているほか、短射程艦対空ミサイル「RAM」(Rolling Airframe Missile)と30mmCIWS「ゴールキーパー」を備えるなど、他国のイージス艦に比べて強力な兵装を持つことが特徴となっています。搭載するレーダーはSPY-1D、イージス戦闘システムもベースライン7を使用しており、韓国政府は2018年10月に、こんごう型やあたご型などが搭載している弾道ミサイル迎撃用ミサイル「SM-3」を導入する方針を明らかにしています。

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アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦を元に開発された韓国海軍のセジョン・デワン級ミサイル駆逐艦の1番艦「セジョン・デワン」(画像:アメリカ海軍)。
アメリカ海軍のアーレイ・バーク級最新鋭艦「トーマス・ハドナー」(画像:アメリカ海軍)。
オーストラリア海軍が9隻の建造を計画しているハンター級フリゲートのイメージ画像(画像:オーストラリア海軍)。

 現時点で就役しているイージス艦は、アーレイ・バーク級とアルバロ・デ・バサン級を元にしているため、フリチョフ・ナンセン級を除くと、どの国の艦も見た目が似ていますが、オーストラリアが新たに建造するイージス艦のハンター級フリゲートは、イギリス海軍向けに開発された26型フリゲートを元にしており、レーダーもSPY-1シリーズではなく、国内で開発される「CEAFAR」が搭載されます。またスペインが建造を計画している新型イージス艦の110型フリゲートも、艦橋などの艦上構造物のデザインがステルス性能を追求した設計になると見られています。

 日本人はイージス艦と言えば、海上自衛隊のこんごう型、あたご型、まや型と、こんごう型の元となったアーレイ・バーク級、同級の元となったタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の姿が思い浮かぶと思いますが、こんごう型のような大型イージス艦を持てる国は少なく、今後は小型で独自性のあるデザインのイージス艦が、増えていくのではないかと筆者(竹内修:軍事ライター)は思います。

【了】

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コメント

4件のコメント

  1. 艦じゃなきゃ良いんだな

  2. タイコンデロガ級に言及されていないのは何故ですか? 気になります。

  3. ヘルゲ・イングスタッドはなんで沈んだの?

    • 石油タンカーに衝突されたと書いてありますが…

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