東海道・山陽新幹線の運行管理拠点「1日限定」で大阪へ 第2総合指令所に潜入(写真10枚)

機能だけでなく「見た目」も同じ

 ちなみに、東海道・山陽新幹線の表示盤は一体になっていますが、東海道新幹線の区間が濃い緑に対し、山陽新幹線の区間は黒っぽい色に変わります。これも東京の総合指令所にある表示盤と同じ。「単に機能が同じというだけでなく、視覚的にも同じにすることで、指令員が戸惑わないようにしています」(JR東海)。

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東海道・山陽新幹線の表示盤は東海道区間(左)と山陽区間(右)で色が変わる(2018年12月8日、草町義和撮影)。

 地震のような大規模災害はいつ発生するか分かりませんから、第2総合指令所の電源は常に入れられた状態。毎年12月の初旬には実際に第2総合指令所を使い、万が一の事態に備えているといいます。このほか、指令員の訓練でも第2総合指令所が使われています。

 この指令所を使って実際に東海道・山陽新幹線の運行を管理するのは、今回で19回目。もっとも、実際に災害などの発生を受けて第2総合指令所が稼働したことは、これまで一度もありません。

 ただ、指令所という「ハコ」があっても、それを操作する人がいなければ意味がありません。そのため、通常は乗務員や駅員として勤務している「兼務指令員」が配置されています。何かコトが起きれば兼務指令員が第2総合指令所に入り、直ちに運行を管理するのです。

 きょう12月8日(土)は、3社172人の指令員が、502本におよぶ東海道・山陽新幹線の営業列車を第2総合指令所から制御する予定。九州新幹線の営業列車123本も、博多の指令センターと連携して運行を調整します。

 JR東海 新幹線鉄道事業本部の小村勝夫輸送指令長によると、指令系統の切り替えによるトラブルは10時10分時点で発生していません。翌日の12月9日(日)未明には、指令系統を東京の総合指令所に戻す作業が行われる予定です。

【了】

※一部修正しました(12月8日15時57分)。

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Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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コメント

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2件のコメント

  1. 日付が昨年のものになっています。単なるミスなのか、あるいは、去年の記事をコピペしたんでしょうか……?

    • ご指摘ありがとうございます。
      訂正いたしました。