東急田園都市線の車窓に「田園」はあるのか? 実際に探してみた

勢いよく広がる住宅地に田畑は見えないが…

 発車メロディ「ハリー・ポッターのテーマ曲」に見送られるようにして発車。ほとんど加速しないままに多摩川を渡り切って、川崎市内の二子新地駅に至ります。

Large 181210 tkkdento 02

拡大画像

多摩川を渡って川崎市内へ。ビルやマンション、一軒家の群れが立ち並び、田畑は見えない(2018年12月、蜂谷あす美撮影)。

 この時点では列車の最後尾まで移動しきれておらず、ようやく最後尾で展望を開始したころには、溝の口駅に入線していました。しかし、どこまでも勢いよく広がる住宅街に、田畑はありません。

 列車は高津区役所を過ぎたあたりで、くぼみのような掘割の敷地(切り通し)へと進み、視界を微妙に阻まれます。そうかと思えば高架橋に入って住宅地が眼下に見えるものの、田畑はゼロです。そうこうしているうちに宮崎台駅に到着し、列車はいつまでたっても田園を見せてくれません。

 続いて宮前平駅を発車。鷺沼駅の手前にある車両基地に差し掛かろうとしたとき、左手の民家に茂みがあったのを私(蜂谷あす美:旅の文筆家)は見逃しませんでした。が、これは竹やぶであり、前述の「田園」の定義には含まれていないため、ノーカウントです。残念。

 川崎市内から横浜市内に移り、車窓は横浜市らしい住宅街の様相を呈してきました。「横浜市らしい」というのは、標高にかかわらず、丘という丘に住宅が立ち並ぶ様子です。

 お目当ての車窓に出会うことがかなわないまま、たまプラーザ駅に到着。この取材の前日、山手線の新駅が「高輪ゲートウェイ」に決定したと発表されたばかりです。そういえば、ここにカタカナ駅の先輩がいたなあ……などと、取材の本筋と関係ないことに頭がとらわれるようになっていました。

 次のあざみ野駅に入線する直前、駅前にちらっと雑木林のようなものが見えました。しかしこれも「田園」には該当しません。あくまでも、田畑であってほしいのです。

 いつしか気持ちが少し緩み、車内に流れる「次は江田です」の放送を聞き流していたところ、車窓右手に柿園が見えました。すでにシーズンも終わっているためか、木々にぶら下がっているのは、ほんのわずか。とはいえここまでで「収穫」が皆無だったので、「一応田園」という扱いにします。

この記事の画像をもっと見る(8枚)

画像ギャラリー

  • Thumbnail 181210 tkkdento 08
  • Thumbnail 181210 tkkdento 01
  • Thumbnail 181210 tkkdento 02
  • Thumbnail 181210 tkkdento 03
  • Thumbnail 181210 tkkdento 04
  • Thumbnail 181210 tkkdento 05
  • Thumbnail 181210 tkkdento 06
  • Thumbnail 181210 tkkdento 07

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. 昔と今の沿線の様子を紹介するのであれば、国土地理院の「空中写真閲覧サービス」の出力を使用すればもっとわかりやすかったかもしれません。地図の画像を更新する機会があるのであればご検討いただけるとうれしく思います。

    http://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40182.html

  2. 現在、東急8500系で運用しているのは、20数本で、大井町線用8639Fが、最近離脱しました。私が小さい頃には、東横線管内を走ってました。東急8500系が見られるのも、後4年ぐらい(予定)となり、写真撮影は引退間際だと、混む可能性が高いため、今のうちをおすすめします。

  3. 先月の11日に、東急8590系の最後の1編成・8694Fを久々に見かけましたが、その同編成車がつい先日、運用から離脱し、これで東急8590系全車が引退しました。残りの8500系も、後3〜4年(予定)しか見れませんので、写真撮影は今の内をおすすめします。