引退「営団6000系電車」 前面が左右非対称、その合理的なワケとは(写真70枚)

東京メトロ千代田線で使われていた6000系電車を取材。車両前面が左右非対称になっている理由や、中間車両に隠された運転台などに迫ります。

のちの車両でも採用された「前倒し」非常扉

 6000系の特徴は省エネだけではありません。編成両端の先頭部にある脱出用の非常扉にも、大きな特徴がありました。

Large 20181230 01
6000系電車の第2編成(2018年12月21日、草町義和撮影)。

 ひとつ目の特徴は、扉の位置が向かって左側に寄っていること。従来の車両は、ほかの車両と連結して車両間の移動にも使えるようにするため、扉を中央に設置していました。これに対して6000系の非常扉は「脱出専用」。通常時にほかの車両との連結を考える必要がないことから、扉を左に寄せられ、運転台の拡大が可能になりました。これにより多数の機器類を搭載できるようになったほか、運転士の視界も拡大しました。

 そしてふたつ目は、扉とステップが一体化していること。扉の裏側(車内側)にはステップが設置されていて、完全に前倒しになると、車内から外の線路に降りるための階段になるのです。

 こうした左寄りのステップ付き非常扉を採用したのは、この6000系が初めて。向かって右側に運転台の大きな窓、左側には窓のない非常扉という独特な「顔つき」になりました。

 その後も営団は、有楽町線の7000系電車と半蔵門線の8000系電車で同様の「顔」を採用。1970年代から1980年代にかけての営団地下鉄の車両といえば、この「顔」の電車を思い浮かべる人が多いかもしれません。

この記事の画像をもっと見る(70枚)

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 左右非対称顔のかっこよさもさることながら、キノコ形の幅広の貫通路も良かったな。

    車両間を吹き抜ける風より、貫通扉開閉のバッタンの方がよほど不快!!

    本当は丸ごと1両の保存が希望だが、顔だけのカットボディで良いから保存されたい。

  2. 母方の祖母の家があった関係で母の里帰り(正確に言うと祖母は母が育った九州の家を払い千葉に移住した)で千葉に通ってた頃の「常磐線」は国鉄103系(1000番台)と営団6000系だったなぁ(途中で203系が出てきたけど)。

    営団6000系はとうとう全廃、国鉄103系1000番台は一部が105系に転用が図られたものの、こちらも227系1000番台の投入で淘汰されるのも時間の問題……。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス