引退「営団6000系電車」 前面が左右非対称、その合理的なワケとは(写真70枚)
東京メトロ千代田線で使われていた6000系電車を取材。車両前面が左右非対称になっている理由や、中間車両に隠された運転台などに迫ります。
画期的な「省エネ車」
目の前にある銀色の電車。前面の一部が開くと、そのまま階段に「変身」しました。
この電車は、2018年11月まで東京メトロ千代田線で使われていた6000系の、第2編成(10両)です。引退から1か月が過ぎた2018年12月21日(金)、千代田線の綾瀬車両基地(東京都足立区)に留置されている第2編成を取材しました。
床下からは空気圧縮機(コンプレッサー)の音が鳴り響き、先頭のライトも点灯。LEDの行き先表示装置には「急行 綾瀬」「代々木上原」の文字が浮かんでいました。引退したものの、いまも動ける状態が維持されています。
6000系は東京メトロが営団地下鉄だった時代の1968(昭和43)年にデビューしました。電気の節約に効果がある「回生ブレーキ」と「サイリスタ・チョッパ制御方式」を採用。鉄より軽いアルミを車体に使うことで軽量化を図り、消費電力を従来の車両より約4割削減しました。当時としては非常に画期的な「省エネ車」だったのです。
左右非対称顔のかっこよさもさることながら、キノコ形の幅広の貫通路も良かったな。
車両間を吹き抜ける風より、貫通扉開閉のバッタンの方がよほど不快!!
本当は丸ごと1両の保存が希望だが、顔だけのカットボディで良いから保存されたい。
母方の祖母の家があった関係で母の里帰り(正確に言うと祖母は母が育った九州の家を払い千葉に移住した)で千葉に通ってた頃の「常磐線」は国鉄103系(1000番台)と営団6000系だったなぁ(途中で203系が出てきたけど)。
営団6000系はとうとう全廃、国鉄103系1000番台は一部が105系に転用が図られたものの、こちらも227系1000番台の投入で淘汰されるのも時間の問題……。