四国の高速バス、ココが凄い! 明石海峡大橋の開通で急成長 「自家用車+バス」も発達

1998年に明石海峡大橋が開通したことで一変した四国地方の高速バス。神戸淡路鳴門道経由で京阪神を結ぶ高速バスがひっきりなしに行き交うまでに急成長した裏には、「マイカーがひとりに1台の時代」に合った施策が存在します。

豪華夜行バスで知られる個性派事業者の戦略

 高速ツアーバスからの移行事業者では海部観光(徳島県美波町)も有名です。阿南(徳島県)・徳島~東京線に投入されている「マイ・フローラ」は、座席数をわずか12に絞り、パーティションとカーテンでほぼ個室になるほか、カーペット敷きの車内へ乗り込む際には靴を乗務員に預けるなど、豪華なバスとして知られています。

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首都圏と徳島・高松・琴平を結ぶコトバスエクスプレス。行先表示器には「高知・愛媛シャトル接続便」とある(中島洋平撮影)。

「マイ・フローラ」の豪華さが取り沙汰されがちですが、同社の基幹路線である阿南・徳島~大阪線はすでに13往復まで増便されており、週末には続行便も頻繁に設定されます。乗客がウェブ上でじっくり比較しながら予約する長距離夜行路線に比べ、習慣的に利用される短・中距離の昼行路線では、歴史が長く運行頻度が高い老舗事業者の路線に強みがあるなか、後発参入者が成功した全国でも珍しい事例です。「マイ・フローラ」がテレビや新聞で繰り返し紹介され社名の認知を上げるとともに、地元密着の営業活動を行ってきた同社の成果がその便数に現れています。

 四国地方では高速道路が比較的遅れて開通しているため、線形の悪い鉄道に比べ、高速バスは所要時間で優位にあり大きな市場シェアを持っています。特に京阪神へは、四国4県から合計約230往復も運行されており、神戸淡路鳴門道では次から次へと高速バスにすれ違います。この区間は、事業者間の適度な競合関係が生み出した「高速バス街道」だといえるでしょう。

【了】

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Writer:

1972年兵庫県生まれ。早大商卒。楽天バスサービス取締役などを経て2011年、高速バスマーケティング研究所設立。全国のバス会社にコンサルティングを実施。国土交通省「バス事業のあり方検討会」委員など歴任。著書に『高速バスのビジネス』(成山堂書店)、『「マーケティング感覚」の実装力』(同文舘出版)。新聞、テレビなどでコメント多数。

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コメント

2件のコメント

  1. 劇的に需要が高くなった高速バスも、深刻な運転手不足で曲がり角にさしかかっているのではないだろうか。

    スタッフの数に対して大量の人数を運べるフェリーの復活があるのかも。。。という気がする。

    高速バスよりも運賃が安いし、座席もゆったり、洗面所もあるし。

    無人運転が普通になったらまた違うのだろうけど。。。

  2. しまなみ海道が開通した当初に区間を全通して領収書を提示して愛媛阪神フェリーほわいとさんぽう2に半額で車込みで半額で乗船できた企画は美味しかったな!

    開通に合わせてバス事業者も新車が間に合わない分は中古を全国から買ってましたね

    日野セレガの中2階の中古だと景色が最高でした。

    しかしながら需要に対応するが為の事業申請と認可って相変わらずもドライバー視線はそっち退けですからね

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