JR四国の新型2700系特急形ディーゼルカー、兄弟車と大きく違う「車体傾斜」の仕組み(写真94枚)

振り子式の欠点を解決しようとしたが…

 ただ、振り子式は通常の車両に比べて構造が複雑。製造費が高く、保守の費用や手間もかさみます。このためJR四国は「空気バネ式」と呼ばれる車体傾斜装置の導入を考えるようになりました。

 鉄道車両には、車体と台車(車輪のある部分)のあいだに風船のような形をした「空気バネ」を備えたタイプが存在。この空気バネが車両の揺れを吸収し、乗り心地の悪化を抑えています。空気バネ式は、この空気バネのなかにある空気を出し入れすることで車体を傾けるもの。振り子式に比べ構造が単純で、製造費や保守費を抑えられるといったメリットがあります。

 こうして2014(平成26)年、香川と愛媛を結ぶ予讃線で空気バネ式の8600系特急形電車がデビュー。続いて空気バネ式ディーゼルカーの開発も行われ、2017年に2600系の量産先行車が完成したのです。

 2600系の量産先行車を使い、JR四国は走行試験を実施。その結果を反映した量産車を製造し、老朽化が進む2000系を置き換える方針でしたが、香川と高知を結ぶ土讃線で走行試験を行ったところ、ある課題が浮上しました。

【写真】車内から床下まで全公開!

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コメント

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5件のコメント

  1. 兄弟?2600は未熟児だろ?いい加減にしろよ国鉄が

    • 自分、右翼かよ。

    • てってってさんよ、島国から何を見て何を診てんだよ?w
      JR四国のような他人の褌で相撲をとる独り横綱を国鉄と言うんだよ
      低品質の原油で精製される腐れ軽油で走るキハなんてのは老害路線を走る公害なんだよ
      他でもいちいち人のコメントに噛みついてないで、その周回遅れの度頭修正してからコメントで切り返してこいや!

    • 他人を右翼とか?思考回路がキハが走る単線並みなんだろ

  2. 次は何をやらかすか?まさか自分等で埋めた地雷を踏むのかな?実質JNRの四国支社は?