赤のれんが誘う「走る屋台」 リピーター続出の豊橋鉄道「おでんしゃ」に乗車

路面電車の車内でおでんが食べられる「おでんしゃ」が、愛知県豊橋市で走っています。冬季に約3か月の運行ですが、予約開始と同時に満席になるほどの人気。実際に乗車してみました。

「おでんしゃ」実際に乗車!

 出発は豊橋駅東口の停留場から。賑やかなイラストが施された「おでんしゃ」仕様の車両は、乗降口に赤のれんが掛けられ、なかに入ると赤提灯がズラリ。「走る屋台」というキャッチフレーズもうなずけます。車内は両側に(窓を背にして座る)ロングシート、中央にロングテーブルが設置されており、乗客はテーブルを囲む形で席に着きます。

 提供されるおでんは、地元豊橋に本社を構えるヤマサちくわの特製品で、プラスチックの容器に入っています。容器下の黄色いひもを引っ張ると、あつあつのおでんになるという仕掛けです。具はちくわにうずらの卵、大葉入りのはんぺんなど。車両の前後にはビールサーバーが置かれており、飲み放題。添乗員さんがどんどん注いでくれます。

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隣の人との距離が近く、初対面でもすぐに打ち解けられる(やまだともこ撮影)。

 決して広いとはいえない1両の車内、隣の人とも近く、お酒の力もあって、見知らぬ人とも話しやすい環境かもしれません。「おでんを食べながらお酒を飲み、電車に揺られながら仲間とおしゃべりをしたりと、普段とは違う空間を楽しめます」と豊橋鉄道は話します。

 運行区間は豊橋駅前から運動公園前停留場までの4.7km、運動公園前での休憩を挟んで往復します。全体の所要時間は約80分です。途中には、石畳の軌道敷(線路)を走る区間や、半径11mで90度曲がるという日本一の急カーブ(井原~運動公園前)などもあります。このカーブはあまりに急なため、一部車両は走行できないのだとか。ほかにも車窓の見どころを添乗員さんに聞いたところ、「沿線にある豊橋市役所の周辺は、テレビドラマ『陸王』のロケに使われたんですよ」と教えてくれました。

【写真】「おでんしゃ」で提供されるおでん

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