日英なぜ急接近? 英軍艦「モントローズ」来日と一般公開の背景にブレグジット問題

来日したイギリス海軍フリゲート艦「モントローズ」が一般公開されました。今回は北朝鮮の瀬取り監視のための派遣ですが、EU連合からの離脱(ブレグジット)を控え、その後を見据えた日英関係強化の意図も見られます。

「モントローズ」 おおやけの派遣目的は北朝鮮対応だけど…?

 2019年3月現在、北朝鮮に対しては、同国の核開発や弾道ミサイルの開発が周辺国の安全を脅かしているとして、国連安全保障理事会の決議を根拠とし、世界各国が経済制裁を科しています。しかし、その経済制裁を潜り抜けて、物資や金銭を海上で違法にやり取りするのが「瀬取り」と呼ばれる行為です。

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アメリカ海軍など世界各国で採用されている「ハープーン」対艦ミサイル(2019年3月9日、稲葉義泰撮影)。
海上にレーダーリフレクターを展開し対艦ミサイルなどを妨害する装置。船体左右に2基ずつ計4基装備されている。(2019年3月9日、稲葉義泰撮影)。
小型船舶などに対して用いられる30mm機関砲(2019年3月9日、稲葉義泰撮影)。

 この瀬取りを放置すれば、せっかく世界各国が北朝鮮に対する経済制裁を実施しても、その効果が減少してしまいます。そこで、近年では日本やアメリカに加え、イギリスやオーストラリア、カナダやフランスなどの国々も瀬取りを監視するために、日本へ軍艦や航空機を派遣するようになっているのです。

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「モントローズ」ヘリ格納庫の「ワイルドキャット」。対潜戦闘などに用いられる(2019年3月9日、稲葉義泰撮影)。
「ワイルドキャット」のウインチ。一度に5人まで吊り下げることが可能(2019年3月9日、稲葉義泰撮影)。
臨検などほかの船舶に移乗する際などにはこうした銃器も用いられる(2019年3月9日、稲葉義泰撮影)。

 今回の「モントローズ」派遣は、そうした流れのなかで決定されたものです。2019年1月10日に安倍総理がイギリスを訪問した際に発表された「日英首脳共同声明」にて明らかにされたもので、そこには「モントローズ」の派遣目的について「北朝鮮に関連する国際連合安全保障理事会決議の履行を支援するため、違法な海上活動に対して警戒監視活動を行う」ためと、しっかり明記されています。

 と、ここまではおおやけの理由ですが、今回の来日はそれだけが目的ではないようです。

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