阪神なんば線が開業10周年! 神戸~奈良の流れを変えたその役割
開業で人の流れが大きく変化
阪神なんば線の全線開業は、“革命的”ともいえる人の流れの変化をもたらしました。これまで、奈良から神戸へ(あるいはその逆へ)移動する人たちは、いったん近鉄奈良線やJR関西本線を使って大阪市内まで行き、そこからJRや阪急、阪神などで向かう必要がありました。それが阪神なんば線の開業により、乗り換えなしで行けるようになったのです。
「神戸から奈良へ(奈良から神戸へ)行く需要が、そんなにあるのだろうか」と思う人がいるかもしれませんが、両エリアはともに全国有数の観光地です。訪れる観光客にとって、非常に便利であることは間違いありません。沿線に住んでいる人にとっても、休日に“ちょっと近所へお出掛け”という感覚で、港町や古都に気軽に行けるのは魅力です。
また、神戸~奈良間を乗り通す需要だけではなく、例えば奈良県の生駒から兵庫県の尼崎へ、大阪府の布施から兵庫県の西宮へといったように、途中の都市を移動する人にも重宝されています。さらに、近鉄や阪神の沿線には、いくつもの高校や大学があります。これまで下宿が必要だった学校へ自宅から通えるようになるなど、進学の選択肢が増えることにもつながりました。
阪神なんば線の利用者は、開業当初は1日5.8万人ほどだったのが、2017年度は9.5万人以上に増加。同線が、人の流れを大きく変えたことが分かります。
画像8枚目の阪神の車両は1000系ではなく、9000系という、阪神・淡路大震災で廃車になった車両の補充用として1996年に登場した車両です。
1000系とは前面の塗装が違うので見分けがつくかと。
ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。
難波線は良くも悪くも流れを変えた鉄道だと思う。
京阪中之島線と比べると難波の需要と奈良〜神戸を結ぶ需要、京セラドームを結ぶ需要が作られて流れを変えたと思います。
西九条駅も開業してから現在で1日平均乗降人員3万人超えているしな。