阪神なんば線が開業10周年! 神戸~奈良の流れを変えたその役割
今後は特急の運転にも期待?
そして、阪神線には時折“スペシャルゲスト”が訪れます。それは、近鉄の特急車両。定期列車としての運行はないのですが、これまでに何度か団体臨時列車として、阪神の神戸三宮駅(神戸市中央区)まで乗り入れたことがあるのです。2019年3月から12月にかけても、阪神なんば線開業10周年を記念して、近鉄特急に乗って神戸三宮から奈良や伊勢志摩方面へ向かうツアーが企画されています。
この臨時列車に使われているのは、近鉄の22600系電車です。近鉄と阪神では、保安システムなどが違うため、両方の機器を搭載した車両でなければ直通運転はできません。いまのところ特急車両で直通運転ができるのは、対応改造工事を行った22600系の一部編成のみです。今後は特急列車の定期運行や、近鉄のフラッグシップトレイン「しまかぜ」の直通運転にも期待したいところです。
全線開業から10周年を迎える阪神なんば線。西九条~大阪難波間は、わずか3.8kmという短い距離ですが、いまや多くの人々にとってなくてはならない路線となりました。次の10年でどんな変化を遂げるのか、楽しみです。
※内容を一部修正しました(3月19日10時40分)。
【了】
Writer: 伊原 薫(鉄道ライター)
鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。
画像8枚目の阪神の車両は1000系ではなく、9000系という、阪神・淡路大震災で廃車になった車両の補充用として1996年に登場した車両です。
1000系とは前面の塗装が違うので見分けがつくかと。
ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。
難波線は良くも悪くも流れを変えた鉄道だと思う。
京阪中之島線と比べると難波の需要と奈良〜神戸を結ぶ需要、京セラドームを結ぶ需要が作られて流れを変えたと思います。
西九条駅も開業してから現在で1日平均乗降人員3万人超えているしな。