道路に残る自転車のタイヤ痕を広告に! 拡大するシェア自転車の新展開になるか?

全国で拡大中のシェア自転車には、泥除けに企業のステッカー広告が貼られているケースがありますが、そこに「新たな広告モデル」のプロトタイプが登場しました。自転車が走ったタイヤの跡を広告にする、というものです。

きっかけは「タイヤ痕が模様に見えた」こと

 NTTドコモの子会社、ドコモ・バイクシェアが2019年3月19日(火)、全国で広がっているシェア自転車を活用した「新たな広告モデル」のプロトタイプを公開しました。「スタンプバイク」と呼ばれ、自転車が走ったタイヤの跡が広告になるというものです。

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タイヤ痕が広告になる「スタンプバイク」(2019年3月19日、中島洋平撮影)。

「スタンプバイク」の後輪には、通常のトレッドパターン(溝)ではなく広告のスタンプが刻まれており、そこへサドルの下にあるポンプから水を噴射。走行すると、タイヤの跡がスタンプのように地面に残るというものです。

 NTTドコモの小川貴大さんによると、「タイヤ痕が何となく模様に見えた」ことが開発のきっかけとのこと。ドコモ・バイクシェアは、自治体などへ「シェア自転車」の自転車やシステムを提供し、その利用料金のほか、泥よけに貼る広告でも収益を得ています。そうしたなか、「シェア自転車」における広告のあり方を検討し、形になったものといいます。

 この「スタンプバイク」はあくまでプロトタイプであり、現時点で実際のシェア自転車としての利用や、このスタンプへの広告出稿予定はないそうです。

 なお、「シェア自転車」は全国で導入が進められており、ドコモ・バイクシェアだけでも、2018年度の利用総数は年間800万回を超える見込み。前年比2倍以上のペースで成長し続けているといいます。

【了】

【写真】後輪へ常に水を噴射、こうなっていた!

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