変わる戦闘機の「あり方」 世界中で進む僚機の無人機化、遅れる日本の将来は…?

無人航空機の実用化が進み、有人戦闘機の戦い方も大きく変わろうとしています。世界各国やメーカーの描く戦闘機の将来計画からは、「戦闘機」という存在そのものの変化すら見て取れ、そして具体化に向け、すでに動き始めています。

パイロット不足も引き金に 各国の開発状況は…?

 現代の戦闘機は性能の向上にともない、価格も高騰し続けています。また少子高齢化や、LCC(格安航空会社)の普及などにともない、パイロットの確保がますます困難になると予想されていることもあって、先進諸国では有人航空機と協働しこれをサポートする、無人航空機の研究開発に取り組んでいます。

 2019年3月5日に初飛行した、アメリカの空軍研究所とクラトス・ディフェンス・セキュリティー・ソリューションが共同で開発を進めている技術実証機「XQ-58A バルキリー」は、「ボーイングATS」と同様、適切な距離を保ちながら戦闘機と共に飛行する能力を持つことを目標としています。

 全長は「ボーイングATS」よりやや小さい8.8m、目標航続距離は約3900km、最大速度は1050km/hで、情報収集、偵察、電子戦のほか、胴体下部のウェポンベイ(兵器倉)に精密誘導爆弾のJDAMや、小型精密誘導爆弾のSDB(小直径爆弾)を搭載して、対地攻撃を行なうことも計画されています。

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2019年3月に初飛行したXQ-58A「バルキリー」(画像:アメリカ空軍)。
無人機型を盛り込む「テンペスト」のコンセプト図(画像:チーム・テンペスト)。
ダッソーの新戦闘機と無人航空機のコンセプトモデル(画像:ダッソー・アビエーション)。

 このほか、イギリスが2018年7月に開発を発表した新戦闘機「テンペスト」の計画や、フランスとドイツが2017年7月に共同開発で合意した新戦闘機計画にも、無人航空機との協働が盛り込まれています。

 イギリスは有人機である「テンペスト」をベースとする無人航空機、フランスとドイツは新設計の、ステルス性能を追及した新型無人航空機の開発をそれぞれ構想していますが、両計画とも有人戦闘機では撃墜されるリスクがある、レーダーと地対空ミサイルによって構成される敵防空網の制圧を、無人航空機に担当させるという点では一致しています。

 さらに、ロシアが開発を進めている無人攻撃機「オホートニク」も、同国の最新鋭戦闘機Su-57との協働作戦能力を持つと報じられているほか、中国が開発を進めている無人航空機「暗剣」も、戦闘機と協働する無人航空機なのではないかと見られています。

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