JR東海らしからぬ?サイト「いいもの探訪」の狙い ネット通販、鉄道会社の強みとは?

東海道新幹線とともに、現在はリニア中央新幹線の建設にも力を入れているJR東海が、沿線の特産品・地産品を紹介、販売するウェブサイト「いいもの探訪」を運営しています。同社“らしからぬ?”この取り組みの狙いを聞きました。

車内販売でも取り扱いが始まるも、知名度が課題

 ウェブサイトの販売ページでは、取り扱う商品ひとつひとつについて、背景となる物語や生産者の思いが紹介されているのも特色です。特に食器などの工芸品は高単価な商品も多く、ウェブ上の写真だけではなかなか魅力が伝わり切りません。そこで一部の商品では、職人のこだわりや丁寧な製造過程が動画で紹介されています。

「そうやって少しずつ商品を増やし、スタート時には300アイテムほどだった取扱商品は、いまは900から1000ほどになりました。ようやく、商品を“選んで”いただけるだけの規模になったかなと思います」(宍戸さん)

 地道に商品を充実させてきた「いいもの探訪」ですが、課題もあります。それは知名度。ウェブ広告や主要駅でのデジタルサイネージ、東海道新幹線の車内誌などがおもな宣伝媒体で、最近では有名雑誌とのタイアップ企画も行っていますが、まだまだ広く知られているとは言えません。実店舗がないことや、クレジットカードのポイントサービスのようなサイトへの流入を促す媒体が少ないことなどが、ハンデになっていると思われます。

「昨年(2018年)、名古屋の高島屋で『いいもの探訪』の催事を行ったところ、予想以上に手応えがありました。いまは、ウェブ広告を減らしてリアルでの露出に力を入れています」(宍戸さん)

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信州伊那栗の栗きんとんを使った「栗あんぱん」(画像:JR東海)。

 今年(2019年)は、催事の規模拡大のほか、東海道新幹線の車内販売で「いいもの探訪」取扱商品の販売も行われています。3月現在は、奈良吉野特産の富有柿を使った「柿もなか」と、信州伊那栗の栗きんとんを使った「栗あんぱん」を販売中。車内で食べられるよう、1、2個単位で気軽に購入できるのが魅力です。

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