JR東海らしからぬ?サイト「いいもの探訪」の狙い ネット通販、鉄道会社の強みとは?

東海道新幹線とともに、現在はリニア中央新幹線の建設にも力を入れているJR東海が、沿線の特産品・地産品を紹介、販売するウェブサイト「いいもの探訪」を運営しています。同社“らしからぬ?”この取り組みの狙いを聞きました。

「駅長」も登場 「鉄道会社」ならではの強みとは?

 ただ、筆者(栗原 景:フォトライター)が東海道新幹線を利用した印象では、車内販売で大々的に宣伝しているようではなさそうなので、どれだけ認知度の向上に貢献しているかは未知数。いっそのこと、ワゴンを「いいもの探訪」仕様に装飾したり、商品を購入すると「いいもの探訪」で使えるクーポンがもらえたりすると、おもしろいかもしれません。

「もちろん、認知度の向上も大切ですが、地域活性化に役立てたいという、当初の思いは大事にしていきたいと思っています」と語る宍戸さん。2019年からはウェブサイトで、各地の駅長がその地域の魅力と逸品を紹介する「駅長さん探訪」企画もスタートしました。次に登場する駅の駅長に、おすすめの逸品を贈るという企画がユニークです。

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各地の駅長が逸品を紹介する「駅長さん探訪」(画像:JR東海)。

 また、大手ネット通販モールと比べると、様々な商品を各産地から発送するため即日もしくは翌日配達などのサービスが難しいなど不利な点もあります。これは産地からのお取り寄せ通販共通の問題で、今回筆者も実際に利用してみようといくつかの商品を注文してみました。注文翌々日に届く商品もあるそうですが、今回は注文から配達までに週末を挟んで6日ほどかかりました。お取り寄せに時間がかかるケースがあるのはやむを得ませんが、そのぶん、きめの細かいサービスを心掛けているそうです。

「先日、寒中見舞いの熨斗(のし)を商品に付けてほしいというご注文がありました。ところが、お届け予定日は立春の後だったので、『寒中見舞い』ではなく『余寒見舞い』が正式と気付いたのです」(上野さん)

 そこで、上野さんは注文者に直接連絡。熨斗(のし)を「余寒見舞い」に変更しました。先方にも、「贈り先に失礼にならずに済んだ」と喜んでもらえたそうです。

「鉄道会社には、沿線地域とのつながりという大手ネット通販モールにはない強みがあります。規模はそれほど大きくありませんが、地元の皆さんと一緒に取り組み、地域と鉄道のご利用を盛り上げていきたいと思っています」(宍戸さん)

 沿線の町をつなぎ、離れた場所にいる人々に地域の魅力を伝えることも、鉄道ならではの力のひとつ。JR東海というと「東海道新幹線」というイメージがありますが、「沿線地域とのつながり」についても、取り組みを進めているようです。

【了】

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