空自F-35戦闘機が墜落、その現状と今後 問題への対応や調達計画への影響は…?

航空自衛隊のF-35A戦闘機が墜落、パイロットの捜索が続いています。同機はこれまで、開発段階を含め極めて事故率が低い機体でした。事故原因への対応や調達計画への影響など、現段階で考えられる今後について展望します。

今後への影響は…?

 あらゆる工業製品においても言えることではありますが、極めて複雑なシステムである現代戦闘機はF-35に限らず、その開発において必ず数多くの問題が見つかります。F-35や航空自衛隊のF-2、そしてF-15「イーグル」においても、解決すべき不具合について優先順位をつけ定期的に修正していき、致命的な問題が発覚した場合、優先順位を繰り上げて対応する方式が採られています。身近なものにたとえるならば、戦闘機の不具合解消は、パソコンのOSやスマートフォンのアプリが順次アップデートしていくことで安全性を高め、重大なバグがあった場合にのみ緊急アップデートが行われるやり方と同じであるといえます。

 もちろん例外はあり、陸上自衛隊の国産観測ヘリコプターOH-1は、搭載する国産エンジンの問題に起因する事故の多発から2015年12月に全機飛行停止処分が下され、2019年にこれは一部解除されたものの、実に3年以上にわたり実戦部隊においての運用が行われておらず、また再開の目途は立っていないという危機的な状況にあります。

 F-35がOH-1のように年単位で運用できないといった事態に陥らない限り、F-35Aの調達計画全体を見直さなければならないようなことにはならないでしょう。また前述のとおりF-35の墜落事故の少なさは記録的であり、計画見直しになる可能性もいまのところは無いといえます。

 いずれにせよ、現時点において事故原因について何かを判断できる状況にはなく、これからの原因究明が待たれるところです。

【了】

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