磁気からICへ…平成の鉄道きっぷはITとともに進化 その変遷を振り返る

鉄道のきっぷは、平成時代に大きく変化しました。自動改札機の進化と歩調を合わせるように、紙のきっぷから「イオカード」「パスネット」といった磁気プリペイドカード、そして「Suica」などのICカードへ。その歴史を振り返ります。

ICカードの次は何が来る?

 振り返ればイオカードは約10年、パスネットはわずか約7年で次の世代にバトンタッチしたことになりますが、これらカードの存在は決して回り道ではありませんでした。この間に首都圏のJR・私鉄・地下鉄で共通規格の磁気式自動改札機が普及し、ICカードになったいまでも、基本となるデータは磁気時代のフォーマットがベースです。

 次の時代は何が変化するでしょうか。現在のICカードは都市部の乗車券と少額の電子マネー決済の役割に留まっており、長距離利用や高額決済は基本的には想定していません。新幹線に乗ったら数万円チャージしておいたICカードから運賃と特急券がピっと引き落とされる、という未来は来ないでしょうし、誰も期待していません。

 飛行機ではネット予約と決済、そしてチケットレスによる搭乗が一般的となっています。鉄道でもJR東日本の「えきねっとチケットレスサービス」など、チケットレス化が進んでいますが、現状ではICカードの乗車券部分と、チケットレス特急券の“二階建て”の構造です。これが将来、JR東日本の「モバイルSuica特急券」やJR東海の「スマートEX」のように、ネット上で予約・決済した乗車券・特急券を、手持ちのICカードを「鍵」にして使う方向に進んでいくと考えられます。

 Suicaのサービス開始から間もなく20年を迎え、初めて鉄道に乗ったときからICカードだったという世代も増えてきたようです。30年後に現在を振り返ったとき、こんな不便に鉄道を利用していたのかと驚けるくらいのサービスが登場することを期待しましょう。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. >新幹線に乗ったら数万円チャージしておいたICカードから運賃と特急券がピっと引き落とされる、という未来は来ないでしょうし、誰も期待していません

    既にJR東日本がSuicaでタッチでGo!新幹線をやっていますが?

    しかもこれのJR東日本管内フル規格新幹線内での完全導入の噂まであるようですよ。

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