会場を埋め尽くす鉄道模型! 静岡「グランシップトレインフェスタ」スタート

「日本最大級の鉄道イベント」といわれる「グランシップトレインフェスタ2019」が、静岡市内でスタート。会場いっぱいに敷き詰められた線路の上を、新旧さまざまな模型車両が駆け抜けていけました。

実物と同じ「新線開通式典」も

「グランシップトレインフェスタ」は、静岡県文化財団や鉄道模型の愛好家団体「静岡HOクラブ」が毎年5月に開催している、鉄道模型を中心とした鉄道イベントです。グランシップのオープンを機に2000(平成12)年にスタート。2018年の来場者数は2万8567人で、「日本最大級」の鉄道イベントといわれています。

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一般公開に先駆けて行われた「開通式」(2019年5月11日、草町義和撮影)。

 20回目となる今回は約30の鉄道模型団体が参加し、一般公開に先立つ午前9時40分から、参加団体による「開通式」を1階大ホールで開催。静岡県文化財団の鈴木壽美子理事長が実物の新線開業式典と同様、レイアウトの線路上に設置されたテープをはさみでカットしました。

 静岡HOクラブ代表の河村正幸さんによると、「展示内容は(20年前と)あまり代わり映えしないように見えるかもしれませんが、新しい車両を導入したり、車両を走らせる技術が新しくなったりと、この20年間で少しずつ変わってきています」と話します。たとえば、模型車両がレール上を走るときの音も「より実物に近い音を出すための技術が発達しました」といいます。

「グランシップトレインフェスタ2019」は入場無料。2019年5月12日(日)まで開催されます。

【了】

【写真】大ホールを覆い尽くす鉄道模型の線路と車両!

Writer:

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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