No.1教習車、車種変更のナゼ 「アクセラ」から「デミオ」へ、5ナンバー化の狙い

ライバル車は5ナンバーが主流

 3ナンバーサイズから、ひと回り小さい5ナンバーサイズに変更されるマツダの教習車ですが、ライバル車を見ると、ホンダが2015年7月に教習車モデルを投入した「グレイス」や、トヨタが1990年代から教習車として販売してきた「コンフォート」、それに代わり2018年2月に登場した「カローラアクシオ」ベースの「トヨタ教習車」は、いずれも5ナンバーサイズの小型セダンです。また、スバル「インプレッサG4」の教習車は3ナンバーサイズですが、全幅においては「アクセラ」の1795mmが、教習車モデル設定車のなかで最も大きい数値でした。

 とはいえマツダによると、3ナンバーサイズが不評だったわけではないとのこと。「アクセラ教習車」を導入している東京都内の教習所も、5ナンバーサイズの教習車と比べて指導内容が変わったり、生徒の上達に影響したりしたことはなく、むしろ生徒からは「かっこいい」と好評だと話します。

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既存の「アクセラ教習車」(画像:マツダ)。

 マツダは、今回のベース車種変更について、「新型開発に際して教習車としての理想を初めから考え直した結果」といいます。

「当社は1970年代から、『カペラ』『ルーチェ』『ファミリア』そして『アクセラ』と、教習車を手掛けてきました。この長年にわたる教習車開発を通じて培ってきた、クルマとしての基本性能の高さが、新型『マツダ教習車』でも引き続き皆様から認めていただけることを願っております」(マツダ)

 なお、「マツダ教習車」の計画販売台数は年間800台。おもに「アクセラ教習車」の置き換え需要を見越しているそうです。ただ、タイから船便で輸送するため、従来よりも納期が長くなるとのこと。「各教習所にとって最適なタイミングをご案内していきます」としています。

【了】

【写真】「教習車モデル」のある国産車

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コメント

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2件のコメント

  1. 本来これが日本車の標準なんだが
    市販されてるのは相変わらずデブ車ばかりなので、最小回転半径4.7の車で教習受けて世間で乗る車に対応できるんかね?
    デミオで教習受けてアルファードに乗れちゃうんだからね
    車枠無視の車両総重量区切りの免許制度改定に始まり免許制度の堕落を高齢者対策大義に火消しをして幕引きなんて落ちじゃ洒落にならんぞ!

    • アルファード乗る人より軽に乗る人の方が遥かに多い。デミオ見慣れて「アルファード、デカ過ぎ!」と諦める善良な常識人が増えれば、日本の社会(車会)は健全になる。