GWも渋滞9割減、冬は渋滞ゼロに 東海北陸道「白鳥~飛騨清見」4車線化の整備効果

交通量は3割増でも、渋滞は減った!

 NEXCO中日本は2019年5月29日(水)、同年3月に4車線化が完了した東海北陸道の白鳥IC~飛騨清見IC間(約41km)について、その整備効果をまとめました。

Large 190528 tokaihokuriku 01

拡大画像

4車線化された高鷲IC~荘川IC間(画像:NEXCO中日本)。

 このうち、2018年11月に4車線化された白鳥IC~高鷲IC間(8km)では、近くにスキー場が多いこともあり、冬期には交通集中による渋滞が慢性的に発生していましたが、これが解消されたといいます。12月から3月にかけての渋滞発生回数は、2017年度の55回から、4車線化後の2018年度同期はゼロに。加えて、スキー客数は約4%、周辺の温浴施設利用者数は約1.6倍増加し、冬期のレジャーや観光振興に寄与しているとしています。

 また、2019年度のゴールデンウイークは、白鳥IC~飛騨清見IC間の交通量が前年度GWと比べて約3割増加しました。それにも関わらず、渋滞発生回数は9回から1回に、比率にして約9割減少したそうです。

 4車線化により、道路の安全性や輸送の安定性も向上しています。白鳥IC~高鷲IC間における冬期の事故件数は、2018年度と比べて2019年度は約4分の1に減少、なかでも対向車線への飛び出し事故はゼロになりました。渋滞が減ったことで高速バスなどの定時性も向上し、GW期間中に名古屋~高山間で運行された便の定時率(終点到着時の遅延が5分以内)は、2018年度の約41%から、2019年度は61%に。利用者も約1.1倍増加したといいます。

 なお、飛騨清見ICから小矢部砺波JCTまでの約68kmは現在も暫定2車線のままですが、今後、一部区間に付加車線が整備される見込みです。

【了】

【路線図】東海北陸道、4車線化された区間の位置

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

4件のコメント

  1. やっぱり高速道路パワーはすごいねえ
    特急しらさぎもシェア減少は避けられない

  2. 「GWは前年に比べて3割増加」って、期間が長かったんだから増加するのは当然だろう。

    • 1日あたりの交通量が3割増らしいですよ
      ただ全国平均が2割増らしいので、車線増の実質的な寄与は1割弱ですね

  3. 奥飛騨は今年の3月以降ほぼ雪なかったんだからそら渋滞しないわな。