ガソリンスタンドのぶら下がってる給油機器、見なくなったワケ 背景にセルフの普及か

「セルフ」では採用されない

 もともと少数派の懸垂式計量機、それがことさら近年、見かけなくなっているといわれるのは、セルフ式スタンドの増加にあるかもしれません。タツノによると、懸垂式は法令的には、客が自ら給油するセルフ式スタンドでの運用も認められているものの、実際にそうしているスタンドはないといいます。

 日本エネルギー経済研究所 石油情報センターによると、1998(平成10)年に解禁されたセルフ式スタンドは、2018年度末時点で全国9928か所まで増加しています。一方、資源エネルギー庁によると、ガソリンスタンドの数自体は1994(平成6)年の6万421か所をピークに、2017年度末には3万747か所と、ほぼ半分まで減りました。スタンドの減少は東京をはじめとする都市部で特に顕著です。

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タツノが販売している懸垂式計量機では、店内の標示装置のほか、手元のノズルでも給油量が確認可能。大型車に標示装置が隠れてしまっても安心して給油できるという(画像:タツノ)。

 また、タツノによると、固定式の計量機は1台に給油のシステムが集約されているのに対し、懸垂式の場合は、地下の貯蔵タンクからガソリンをくみ上げるポンプ装置や動力制御装置、給油量や値段を示す標示装置、屋根に吊り下げられた給油ホースの格納部が分散しており、システムを構築するために配管工事費などが発生するため、どうしても費用が高くなるとのこと。近年増えている郊外の大規模なセルフ式スタンドなどでは、懸垂式を選ぶ利点は小さいのかもしれません。

 とはいえ、特に東京都内のガソリンスタンドでは、いまだ懸垂式のシェアは比較的高く、タツノも安全性や操作性をさらに高めた新型の開発を進めています。日本から始まった懸垂式計量機、いまではインドやフィリピン、中国、韓国、タイといった海外の採用例もあるそうです。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. ガソリンスタンドでバイトしてたときこのノンスペの計量器使ってたけどなれてない人だと誘導しても変なとこに止まる人多かったな