転がるロケット飛ぶ猫バス 英国人のマジメなおバカ「RB ソープボックスレース」を観た
スピードだけが華じゃない、センス爆発!
今回、筆者(稲葉義泰:軍事ライター)が取材したアレクサンドラ・パレスでのレースは、4つのジャンプ台を含むさまざまな障害物が設置された全長およそ450mのコースを、一般公募により参加した59チームのカートが1台ずつ疾走していきました。その様子は、実際のカーレースに勝るとも劣らない迫力で、観客の目の前をカートが駆け抜け、ジャンプ台で華麗なジャンプを披露するたびに、2万人がひしめく観客スペースからは拍手喝采が巻き起こりました。
「ソープボックスレース」は、カートとクルーがたたき出したタイムのみで勝敗を決するわけではありません。このレースでは、クリエイティビティ(創造力)、パフォーマンス、レースタイムという3つの基準から採点が行われます。つまり優勝を目指すなら、まずユニークなデザインのカートを用意し、次にスタート地点で奇抜なコスチュームに身を包んでパフォーマンスを披露し、その後ゴールを目指してコースを素早く駆け抜けなければなりません。
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ただし、これらカートやコスチュームについては何でもアリというわけではなく、当然、一定のルールが定められています。まずカートについては、動力装置の搭載禁止以外に、車体の幅が最大1.5m、高さが2m以下、長さが4m以下であること、そして重量が80kg以下であることなどが定められています。一方で、コスチュームについてはカート内に引っかかったり、ドライバーの視線を遮ったりしないようなデザインであることが求められています。こうしたルールのなかで、各チームは大観衆を前にして最高のショータイムを繰り広げるわけです。
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