横浜港の廃線跡を歩いてみた レトロな明治の鉄橋そのまま、近くに東急線跡の遊歩道も

横浜港には「汽車道」「山下臨港線プロムナード」という遊歩道があります。どちらも貨物線の跡地を活用。近年は東急東横線の跡地も遊歩道として再整備が進み、将来は内陸の丘から海岸の港まで連続して散策できるようになりそうです。

遊歩道の先にも踏切の痕跡が

 横浜赤レンガ倉庫の近くからは、全長約600mの遊歩道「山下臨港線プロムナード」が姿を現しました。これも「山下臨港線」という東海道本線の貨物支線跡を活用して2002(平成14)年に整備されたもの。横浜臨港線を延伸する形で1965(昭和40)年に開業し、横浜臨港線とともに1986(昭和61)年に廃止されました。

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山下臨港線の高架橋も山下公園内を除いて遊歩道に生まれ変わった(2019年7月、草町義和撮影)。

 山下臨港線プロムナードは徐々に高度を上げて高架橋に。クルーズ客船が発着する横浜港大さん橋ふ頭を少し高い位置から見ることができます。高架橋は山下公園にぶつかったところで終わりました。

 この先も山下公園に沿って高架橋が続いていましたが、景観上の問題から遊歩道化に反対する声が上がったこともあり、2000(平成12)年に撤去されました。ただ、山下公園の南東側に抜けて山下ふ頭に入る部分には、道路上に踏切が残っています。

 このほか、東急東横線の東白楽~横浜間も地下化に伴い地上の旧線跡が「東横フラワー緑道」という遊歩道として整備されることになり、2011(平成23)年に完成しました。横浜~桜木町間の遊歩道が全面的に完成すれば、丘陵部の東白楽駅から港湾部の山下公園まで約6~7km、ほぼ連続的に鉄道の廃線跡を散策できるようになりそうです。

【了】

【地図】こんなにある! 横浜の「廃線遊歩道」

【特集】消えていく面影、今も走れる…鉄道の「廃線」どこにある?

Writer:

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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