長~い「ダブル連結トラック」運行路線拡充 東北から九州まで 首都圏は圏央道経由

全長25m、追い越し注意です!

 国土交通省は2019年8月8日(木)、1台で通常の大型トラック2台分の輸送が可能な「ダブル連結トラック」の運行対象路線を、同日から拡充したと発表しました。

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全長25m「ダブル連結トラック」のイメージ(画像:国土交通省)。

 通常の大型トラックは全長約12mですが、その荷台部分をさらにもう1台連結したものが「ダブル連結トラック」で、全長は25mに及びます。運行には国の特殊車両通行許可が必要で、これまでは新東名の海老名JCT~豊田東JCT間を主とする通行経路で認められていましたが、今回、東北の岩手県から九州の福岡県まで対象路線が拡充されました。具体的な路線名、区間は次のとおりです。

・東北道:北上江釣子IC~久喜白岡JCT
・圏央道:久喜白岡JCT~海老名南JCT
・東名高速:海老名JCT~小牧IC
・名神高速:小牧IC~吹田JCT
・伊勢湾道:豊田東JCT~四日市JCT
・東名阪道:四日市JCT~亀山JCT
・新名神高速:四日市JCT~神戸JCT
・中国道:吹田JCT~神戸JCT、山口JCT~下関IC
・山陽道:神戸JCT~廿日市JCT、大竹JCT~山口JCT
・広島岩国道路:廿日市JCT~大竹JCT
・広島道:広島西風新都IC~広島JCT
・関門橋:下関IC~門司IC
・九州道:門司IC~太宰府IC

 物流ドライバーの運転手不足が顕在化するなか、輸送効率の向上を目的に、国土交通省は2016年から新東名を中心として「ダブル連結トラック」の運行実験を重ねてきました。そして2019年1月、全長21mが最大だった特殊車両通行許可基準を25mまで緩和し、本格運行をスタート。福山通運や西濃運輸、ヤマト運輸といった企業が「ダブル連結トラック」を導入しています。

 国土交通省は今後、高速道路SA・PAにダブル連結トラック優先駐車ますを順次整備するとともに、引き続き、運行状況や物流事業者のニーズを踏まえて対象路線について検討するとしています。

【了】

【地図】拡充された「ダブル連結トラック」運行対象路線

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コメント

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2件のコメント

  1. 疲労もW連結、本来は大手が先陣切ってドライバー不足の根本を刈り取ってくれると思ってたがね
    下請け孫請なんて交代ドライバーなんて雇えないよね
    物流の悲惨な現実は見ても見ぬ振りなんだろうね、こんな緩和策で持ちこたえられるような現状ではないことからの現実逃避だろうな
    トラックメーカーは国の規制を追い風に車両価格を必要以上に値上げするし
    規制をクリアする為の装置で車両は重くなり積載量に廻すことが困難になった業者の苦しみを分かっているのだろうか?

  2. 東北道も走るんですね。
    遭遇するのが楽しみですが、追い越しだけでなく、合流時にも気を付けないといけないな。

    人手不足対策でも、大きな投資がいらず制度面の変更ですぐ出来るものはやっとくべきですね。
    本丸の自動運転は、10年後ぐらいが現実解でしょうかね。