「ワイド周遊券」の魅力を振り返る 1980年代の鉄道旅行節約テク、現在はほぼ無理?

1980年代、安くて便利な国鉄の「ワイド周遊券」は、鉄道旅行にうってつけのきっぷでした。なかには知恵を絞り、貧乏旅行に活用した人も。多くの鉄道ファンを乗り放題の旅に駆り立てたこのきっぷの魅力を振り返ります。

裏ワザを駆使してワイド周遊券を120%活用

 少しワイド周遊券の話題から逸れますが、夜行列車と並ぶ定番の宿泊費節約法が、駅の待合室で一夜を明かす「駅寝」または「STB(STation Bivouac)」です。夜行列車が多かった時代、多くの駅が待合室を終夜開放しており、「朝の列車を待つ」という形で朝まで過ごすことができたのです。ネットカフェはもちろん、その前身であるマンガ喫茶もほとんど存在しない時代でした。

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1991年の夏に使った「北海道ワイド周遊券(B券)」。かつては、その地域の絵柄が描かれたお洒落な表紙付きだったが、合理化によって特急券などと同じマルス発券に。出発地から自由周遊区間までのA券と、乗り放題+帰りのB券の2枚に分かれていた(栗原 景撮影)。

 夜行列車がほぼ絶滅したいまは、待合室を終夜開放している駅はほとんどなくなりましたが、無人駅で駅寝をする人は、いまも一定数います。しかし、駅本来の利用目的と異なるうえ、犯罪に巻き込まれたり、地域の住民に迷惑をかけたりする恐れもあるので、いまは駅寝をするのはやめましょう。

 さて、周遊券は、有効期間の長さも利点のひとつでしたが、1枚の周遊券で少しでも長く鉄道旅を楽しむ知恵も絞られました。そのひとつが「継続乗車船」制度の活用です。これは、改札内に一度入ってしまえば、乗車券の有効期間が終了した後も、途中下車をしない限り目的地まで乗車を続けられるという制度。例えば、稚内を有効期間最終日となる20日目の21時に急行「利尻」で出発すると、札幌駅に到着するのは、有効期限が切れた21日目の朝ですが、そのまま出発地に向かうことができ、急行「十和田」で22日目の朝に上野駅に到着する、という乗り方ができました。この継続乗車船は、夜行列車がほぼ絶滅して使いどころがなくなりましたが、現在も制度としては生きています。

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コメント

2件のコメント

  1. 所詮、昔の話。

    分割という状況下では、金の取り分でもめるだけ。成立せえへん。

    北海道ワイドなんか、函館本線の運賃の特例がのうなったころと時を同じくして

    値段は変えず有効期間は半分にしおった、ちゅうことは実質倍額アップや。

    もうやめたいちゅう意思表示やな。

    つわものの話があったが、別方向の周遊券を持って行商の人なんかは商談に出かけてたちゅうこともあったそうやが、昔はよかったなちゅうだけのこと。

  2. JR発足日の江差・松前線の旅の写真、後ろのセメント工場と手前の旧引き込み線から、これは五稜郭駅ではなく、上磯駅ですね。

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