「ワイド周遊券」の魅力を振り返る 1980年代の鉄道旅行節約テク、現在はほぼ無理?

1980年代、安くて便利な国鉄の「ワイド周遊券」は、鉄道旅行にうってつけのきっぷでした。なかには知恵を絞り、貧乏旅行に活用した人も。多くの鉄道ファンを乗り放題の旅に駆り立てたこのきっぷの魅力を振り返ります。

夏休みに「冬季割引」?

 ワイド周遊券の旅を少しでも安く楽しみたい――多くの鉄道ファンが知恵を絞った究極のアイデアが、「冬期割引の北海道ワイド周遊券の利用開始日変更」です。北海道ワイド周遊券には、10月1日から5月31日まで、値段が2割引となる冬季割引制度がありました(道南ワイド周遊券は1割引)。これは販売日が基準で、出発の1か月前から購入できたため、6月30日出発分まで冬季割引の値段で購入できました。周遊券は有効開始日の前日までに1回だけ有効開始日を変更できたので、冬季割引最終日の5月31日に6月30日出発の北海道ワイド周遊券を購入しておき、6月29日に7月29日から有効に変更するという裏ワザがあったのです。夏休みまっただ中の7月29日から8月17日まで、「冬季割引」の北海道ワイド周遊券を使うことができました。

 1982(昭和57)年当時、冬季割引の北海道ワイド周遊券は大人が2万5200円、学割は1万8640円。時代が違うとはいえ、1万円台で北海道までの往復と、道内の路線に特急列車を含めて20日間も旅ができました。宿泊はすべて夜行連泊や駅寝で済ませ、食費も“ほか弁”やスーパーの見切り品、1リットルパックの清涼飲料水などで飢えをしのぎ、20日間の北海道旅行を4~5万円で済ませてしまう猛者もいました。

 もっとも、1984(昭和59)年に「冬季割引は6月30日出発分までに限る」とルールが改められて、この裏ワザは使えなくなりました。さすがに、国鉄でも矛盾が大きいと問題になったのです。

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コメント

2件のコメント

  1. 所詮、昔の話。

    分割という状況下では、金の取り分でもめるだけ。成立せえへん。

    北海道ワイドなんか、函館本線の運賃の特例がのうなったころと時を同じくして

    値段は変えず有効期間は半分にしおった、ちゅうことは実質倍額アップや。

    もうやめたいちゅう意思表示やな。

    つわものの話があったが、別方向の周遊券を持って行商の人なんかは商談に出かけてたちゅうこともあったそうやが、昔はよかったなちゅうだけのこと。

  2. JR発足日の江差・松前線の旅の写真、後ろのセメント工場と手前の旧引き込み線から、これは五稜郭駅ではなく、上磯駅ですね。

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