核爆雷グライダー「アイカラ」とは? 海中にひそむ潜水艦を一網打尽 650km/hで飛翔

いまも昔も敵の原子力潜水艦という存在は厄介なものですが、冷戦時代は特に、有事に逃したら負けという「見えない脅威」でした。見つからないならその一帯もろとも叩けばいい、という発想の「核爆雷」、まさに時代の徒花です。

「アイカラ」が艦艇にもたらしたアドバンテージとは

「アイカラ」が開発された1960年代前半当時、オーストラリアが位置する太平洋では、ソ連の潜水艦が大きな脅威となっていました。特に、周囲を海に囲まれたオーストラリアにとって、海上輸送路が潜水艦に脅かされるという状況はまさに国家の存亡にかかわります。そのような状況下で生み出された「アイカラ」は、潜水艦と対峙する水上艦艇に大きなアドバンテージをもたらしました。

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艦艇から発射される「アイカラ」(画像:オーストラリア国防省)。

 まず、「アイカラ」は約19kmという長大な射程を有しています。そのため、遠く離れた場所から潜水艦に対して安全に攻撃を仕掛けることが可能になったのです。また、アイカラはひとたび発射されると約650km/hという速さで目標海域へと飛翔します。そのため、潜水艦が当該海域を離脱する前にこれを素早く攻撃することができるようになったのです。

【写真】核には核を 飛ばす時には人類終了「デルタダート」

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