ボーイング副社長が話す「日本の航空業界」の特徴とは ワイドボディ機の需要2倍
ボーイングの副社長が、日本をはじめとする北東アジアの航空業界について説明。世界全体の傾向とは違いワイドボディ機の需要が高いといった特徴があり、特に日本はその傾向が強いそうです。運航密度の高さなどが背景にあります。
日本含む「北東アジア」は、世界全体とは異なる傾向
ボーイングの民間航空機部門マーケティング担当のランディ・ティンゼス副社長が2019年10月9日(水)、「北東アジア(日本、韓国、台湾)」における今後の航空業界について、報道陣へ説明しました。
世界規模で見ると、2019年の業績は「成長」。10年連続の成長という「未曽有のマーケット」になっているといいます。
全世界で、今後20年に見込まれる飛行機の需要は4万4000機。なかでも多数を占めるのは、ボーイング737型機などの単通路機(ナローボディ機)です。また、飛行機の機材更新に伴う「代替需要」が45%を占めます。
そのなかで、日本を含む北東アジアの成長率は控えめ、成熟した市場といいます。北東アジアに限定すると、今後20年で1420機が必要で、70%が代替需要とのこと。
またティンゼス副社長は北東アジア路線について、通路が2本ある「ワイドボディ機」の需要が高いことも特徴だと話します。理由としては、運航密度が高い路線が多いこと。世界でフライト頻度が高い上位10路線のうち6路線が、北東アジアの路線です。
日本からは、羽田~新千歳、福岡、那覇、伊丹線がランクイン。このことから、キャパシティの大きいワイドボディ機を好む傾向が見られるそうで、世界平均シェアの2倍の需要があるといいます。
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