ボーイング副社長が話す「日本の航空業界」の特徴とは ワイドボディ機の需要2倍

ワイドボディ機では「ボーイングは真のリーダー」

「ワイドボディ機部門では、ボーイングは真のリーダーだと思っています」と話すティンゼス副社長。ワイドボディ機は、長い航続距離を生かして長距離路線に投入される傾向が高いですが、特に北東アジアでは、長距離路線の75%にボーイングの飛行機が投入されています。

 日本においては特にその傾向が強く、長距離ノンストップ路線の上位10路線すべてに、ボーイングの機材が投入されているといいます。たとえば成田~メキシコシティ線(ANAのボーイング787-8)や羽田~ジョン・F・ケネディ(アメリカ・ニューヨーク)線(ANAとJALともにボーイング777-300ER)などです。

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台北・松山空港を離陸するJALのボーイング777型機(2019年7月、乗りものニュース編集部撮影)。

 一方、北東アジアのナローボディ機市場においては、LCC(格安航空会社)参入の影響が大きいといいます。

「この10年間は、フルサービスキャリアだけでなく、LCCが参入し、業界を引っ張ってきてくれました」(ティンゼス副社長)

 2009(平成21)年から2019(令和元)年にかけて、会社数は3倍、路線数は18倍、座席数は6倍に増加した北東アジアのLCC。そのうち60%がボーイングの機材で、特にボーイング737型機は「北東アジアのLCCのなかで最もポピュラーな飛行機」とティンゼス副社長は話しました。

【了】

【写真】ボーイングの「ナローボディ機」

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