陸自現役戦車、74式だけが丸っこい理由 角から丸、さらに角へ なぜ変遷?

戦車の砲塔形状の説明で、「角張った形」や「お椀型」といわれることがあります。この形状の違いは、開発時のデザインセンスだけでない、戦車にとっては重要な性能のひとつである防御力に直結しています。

異なる素材の新たな出会い 複合装甲

 しかし、技術は日進月歩です。防御力が強化されれば、火力の方はそれを上回ろうとさらなる貫徹力強化を図り、重く速くなった砲弾は装甲ではじくことができなくなっていきます。装甲と砲弾のいたちごっこです。

 

 やがて、自衛隊は採用していませんが、海外では「ERA(爆発反応装甲)」という外付け式の増加装甲も登場しました。火薬を爆発させることで、飛んでくる砲弾の威力を相殺しようとするものです。

 そしてこのERAよりも高い防御力をもつのが「複合装甲」であり、現在の戦車の装甲防御力の主流です。

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四角い砲塔が特徴の90式戦車。砲塔周囲の面は、ほぼ垂直(画像:陸上自衛隊)。

 複合装甲とは、名前のとおり複数の素材を組み合わせた装甲で、鋼鉄よりも強い合成樹脂や、カーボン複合材、ガラス繊維、セラミックなど異なる物質を使用して、鋼鉄だけよりも高い防御力を生み出すものです。ただし、これらは単体では高価で、成型・形状加工も難しいため、主要部に使用されるにとどまっています。

 

 こうして、再び敵の弾をはじくのではなく貫かれない方法に戻ったことから、砲塔はあえて被弾経始に優れた曲面構成にする必要がなくなったため、角張った形状となったのです。

 

 またもうひとつの理由として、複合装甲は成型が難しいため、板状で生産され溶接接合が用いられることから、90式戦車に見られるような平面構成の砲塔形状になっています。

【写真】色々ついている74式戦車の砲塔上面

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コメント

2件のコメント

  1. 成形技術の向上で、モジュール化しつつ曲面装甲なんて時代が来たりして。

  2. APFSDSに対しては、被弾経始など意味を持たないという一番大切なことが抜けている。

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