旧海軍「一航戦」なぜ公式最強? 空母「赤城」「加賀」時代とその後支えた「五航戦」

旧日本海軍の部隊編成単位である「航戦」こと「航空戦隊」は、空母を基幹とし駆逐艦など警護艦数隻からなる部隊のことです。真珠湾攻撃に臨むにあたり最強をうたわれた「一航戦」の編成経緯や、その後を支える「五航戦」を追います。

人事担当者を泣かせた「チート部隊」

 作戦主力となる第一航空艦隊の、とりわけ「一航戦」は、計画段階から新しい戦術の研究、立案、実験、検証まで行うため特別扱いになり、人事慣例を破ってとにかくエース級の人材がかき集められました。たとえば、空中指揮官としての能力を買われ空母「赤城」の飛行長となった淵田美津雄少佐の前職は三航戦の参謀であり、飛行長になることは降格人事にあたります。異例のことですが、ハワイ作戦を知らされて本人は喜んで納得したようです。ちなみに、真珠湾攻撃に関し有名な「我奇襲ニ成功セリ」の暗号電信「トラトラトラ」を発進したのは淵田機です。

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眼下に炎上する真珠湾を眺めつつ飛行する九七式艦上攻撃機(画像:アメリカ海軍)。

 こんな無茶な人事ですから、ほかの部隊からはクレームも出ます。連合艦隊司令部からは「第一航空艦隊からの人事要請は優先すべし」というお達しのみで、ハワイ作戦は海軍内でも秘密でしたので、事情を知らない人事担当者はひたすら頭を下げてまわったそうです。

 その甲斐あって一航戦は、水深の浅い真珠湾でも使える低沈度魚雷の開発と実用化、精度の高い水平爆撃法の開発といった成果を挙げ、ハワイ作戦の準備を万端に整えます。

 真珠湾攻撃の結果は、奇襲とはいえ、命中率は雷撃90%、水平爆撃27%、急降下爆撃59%という驚異的なもので、まさに「チート部隊」の本領発揮でした。その陰には人事担当者の苦労もあったのです。

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コメント

3件のコメント

  1. 淵田美津雄少佐は、空母「赤城」の飛行長ではなく、飛行隊長です。

    1文字違いですがこの違いが大きいのはよくご存じですよね。

  2. その「1941年12月8日(日本時間)、真珠湾攻撃のため空母「赤城」を飛び立つ零戦」は裏焼き写真ですよ。

    当時の一航戦一番艦搭載機は AⅠ。

  3. よく日本は物量で負けただけなんだと言う愛国奴がいるけど、ミッドウェーは物量的にも日本が勝ってたからただ単に完敗しただけなんだよなぁ

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