旧海軍「一航戦」なぜ公式最強? 空母「赤城」「加賀」時代とその後支えた「五航戦」

旧日本海軍の部隊編成単位である「航戦」こと「航空戦隊」は、空母を基幹とし駆逐艦など警護艦数隻からなる部隊のことです。真珠湾攻撃に臨むにあたり最強をうたわれた「一航戦」の編成経緯や、その後を支える「五航戦」を追います。

一方の五航戦は…比べる相手が悪すぎる

 一方、五航戦は、1941(昭和16)年8月就役の空母「翔鶴」、9月就役の「瑞鶴」とで編成され、第一航空艦隊に配属されます。10月にようやくパイロットの編成が完了しましたが、ハワイ作戦に向けた訓練には参加できず、一航戦、二航戦より練度は落ちると評価されていました。そのためハワイ作戦での五航戦の任務は、敵艦船ではなく比較的容易な地上目標攻撃を担当することになります。

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1941年8月23日、横須賀沖で撮影された竣工後の「翔鶴」(画像:アメリカ海軍)。

 ハワイ作戦後の1942(昭和17)年5月4日から8日にかけては、史上初の、互いが直接視認しないまま戦われた空母艦隊同士の海戦となる珊瑚海海戦が生起し、五航戦が参加します。「翔鶴」が大破し艦載機にも多くの損失を出したことは、五航戦の練度の低さの結果だとされてしまいます。

 この海戦は「引き分け」でしたが、日本海軍は勝利と認識していたため、「五航戦でも勝てたんだから一航戦、二航戦ならば米空母など問題にならない」という、慢心する空気感さえ生んでしまいます。当時、五航戦は一、二航戦などに比べ、かなり格下に見られていました。

 とはいえその五航戦も、決して練度が低かったわけではありません。「瑞鶴」艦載機は、真珠湾攻撃では出撃した58機全機が帰還しています。また1942(昭和17)年4月9日のセイロン沖海戦で、英空母「ハーミーズ」に対する命中率は、「瑞鶴」艦爆隊の投弾14発中命中13発(93%)、「翔鶴」艦爆隊が18発中13発(72%)というもので、決して一航戦に引けを取るものではありませんでした。

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コメント

3件のコメント

  1. 淵田美津雄少佐は、空母「赤城」の飛行長ではなく、飛行隊長です。

    1文字違いですがこの違いが大きいのはよくご存じですよね。

  2. その「1941年12月8日(日本時間)、真珠湾攻撃のため空母「赤城」を飛び立つ零戦」は裏焼き写真ですよ。

    当時の一航戦一番艦搭載機は AⅠ。

  3. よく日本は物量で負けただけなんだと言う愛国奴がいるけど、ミッドウェーは物量的にも日本が勝ってたからただ単に完敗しただけなんだよなぁ

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