自衛隊が持つ「自走する空港設備」とは 飛行場機能をどこでもデリバリー

ヘリコプターを夜間や悪天候下に飛ばそうとすると、ヘリポートとヘリコプターの両方に相応の設備や能力が必須となります。しかし自衛隊の場合、設備のない演習場などでヘリを運用するための支援装備があります。

やっていることは空港施設と一緒

 自衛隊における、こうしたいわば「飛行場機能のユニット化」は、たとえば戦闘で滑走路が破壊されたり、基地機能が喪失した場合に備えてのバックアップ用という意味合いも含まれています。

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東日本大震災で石巻市総合運動公園に展開した陸上自衛隊の着陸誘導装置(2011年4月、柘植優介撮影)。

 たとえば「航空管制装置」は、その名のとおり航空機を誘導、管制するもので、「航空気象装置」は運用地域周辺の気象情報を収集するもの、そして「航法援助装置」は飛行中の航空機が位置を把握するのを補助するためのものです。なお、これらはヘリコプターだけでなく、飛行機のフライトサポートも可能です。

 ちなみに航空自衛隊は、ヘリコプターだけでなく戦闘機や大型の輸送機などを運用しているため、より大きな管制塔やレーダー進入管制装置(通称「ラプコン」)、戦術航法装置(通称「タカン」)なども、可搬式で装備しています。管制塔は揚降式のトレーラー積載型で、最大8mの高さまで上がります。レーダー進入管制装置は着陸を地上から誘導するためのもので、戦術航法装置は航空機に位置情報を提供するためのものであり、各々上述した陸上自衛隊の航空管制装置、航法援助装置と似た役割を担っています。

【写真】航空自衛隊が保有 自走可能な折り畳み式「管制塔」

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