自衛隊が持つ「自走する空港設備」とは 飛行場機能をどこでもデリバリー

ヘリコプターを夜間や悪天候下に飛ばそうとすると、ヘリポートとヘリコプターの両方に相応の設備や能力が必須となります。しかし自衛隊の場合、設備のない演習場などでヘリを運用するための支援装備があります。

東日本大震災で大活躍 可搬式の飛行場設備

 陸上自衛隊や航空自衛隊のこのような装備は、前述したように有事の際、飛行場が破壊され機能を喪失した際のバックアップや、災害派遣でも有用です。航空機を野外で運用する際に展開先で運航をサポートするために配備されているものです。

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富士総合火力演習で、各種航空機の運用に重要な気象情報を収集する航空気象装置(2011年4月、柘植優介撮影)。

 実際、東日本大震災では、石巻市総合運動公園や津波で基地機能を喪失した松島基地などで実運用に就いていました。

 特に松島基地については、基地のかさ上げや新管制塔の建設などが行われたため、航空自衛隊の移動式ラプコンは2011(平成23)年から2014(平成26)年までの3年にわたって松島基地に展開し続け、その間、周辺空域のサポートを行っていました。

 また陸上自衛隊の航空管制装置は、たとえば2014(平成26)年2月の豪雪被害では山梨県甲府市に、2015(平成27)年9月の関東・東北豪雨では茨城県下妻市に展開し、ヘリコプターの離着陸を支援しています。

 ちなみに、3年に1度、埼玉県朝霞駐屯地で実施される自衛隊中央観閲式においても、陸海空の航空機による観閲飛行を支援するため会場脇に展開しています。案外、人目に触れないところで、実は普段から活躍しているのです。

【了】

【写真】航空自衛隊が保有 自走可能な折り畳み式「管制塔」

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子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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