「電車(ロマンスカー)運転士」の仕事を聞く なり方 勤務内容は? 2階運転席のよさ

線路上に突如現れたのは… なぜほんの数分のあいだに巨大な物が

――「ロマンスカー」といっても「EXE」「VSE」「MSE」「GSE」など種類がありますが、車両によって運転しやすさ、しにくさはありますか?

 基本的に差異はないですね。ただ、運転席が2階にあるとやはり運転しやすいです。運転中は常に前方注視をしていますが、たとえば下り方面への乗務中、秦野駅を過ぎた辺りでは真正面に富士山があります。朝、夕はもちろんのこと、春夏秋冬さまざまな表情をしており、「四季を感じられるいい仕事だなあ」と思いますね。「GSE」はさらに視認性が高く、設計段階から運転士の意見をふんだんに取り入れてくれていると聞いています。

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EXE(30000形)の運転席にて。各駅停車や快速急行など、1日に数種類の列車に乗務する(2019年10月24日、乗りものニュース編集部撮影)。

――運転していて大変だなと思うことはありますか?

 大変といいますか、一度、線路上に大きな収納棚が落ちていたことがあり、それには驚きましたね。夕方のラッシュ時で、2分から3分間隔で電車が行き来するなか、都心の、踏切でもない場所にドンと落ちていて、非常ブレーキをかけたのですが間に合わずぶつかってしまいました。車両機器類の破損や脱落がないか確認したあと、証拠物として提出しなければならない棚を車掌と動かして、破片も全部集め、警察に連絡しました。なぜあんな大きなものがほんの数分のあいだに出現したのか、いまでも謎です。

――冷静に対応された様子が伝わります。あわてないタイプですか?

 ぶつかってしまったら、「では、どうしよう」と次を考えるタイプかもしれません。同僚の運転士もそういうタイプが多く、それは運転士の適性のひとつだと思いますね。それに、人身事故対応の想定訓練を年に一度、必ず行い、筆記と共に実務考査と呼ばれる実技試験的なものを行っているのも大きいと思います。この仕事は運行中の異常時も含め、日々発見であり、勉強ですね。

【写真】小田急の運転士が愛用する懐中時計

 
    
 
    

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