湘南モノレール なぜ「ジェットコースター」と呼ばれるか? 実際に乗り身をもって知る
外国人にもジェットコースターと紹介
トンネルを抜けた先の西鎌倉駅からは少しずつ地面に近づいていきます。片瀬山駅では、眼下にあったはずの道路が列車の隣に並びました。山場はもう越えたのだろうか……思う間もなく道路は遠ざかり、モノレールだけが再び標高を上げていきます。進行方向左手に、きらきら輝く湘南の海が見えました。
目白山下駅を過ぎると再びトンネルです。250mの片瀬隧道を猛スピードで走り抜け、いよいよモノレールは終点の湘南江の島駅に到着。大船駅からわずか14分、あっという間でした。
青を基調としたホームが特徴的な湘南江の島駅。最大の魅力は、改札を出るとわかります。私を含むほとんどの利用者が無意識のうちに右手に吸い寄せられていくのです。理由は、富士山をばっちり眺められるビュースポット、ルーフテラスの存在。まさかジェットコースターを体験したあとに、こんな光景に出会えるとは予想していませんでした。
ところで、ここまで「ジェットコースター」と散々書いてしまいましたが、湘南モノレールの人はどう思っているのでしょうか。同社広報課長の花香晋生さんに尋ねてみたところ、差し出されたのは会社パンフレット。そしてそこには次の1文が。
「モノレールなのに、まるでジェットコースターみたい。」
「ジェットコースター」の表現は会社公認だったのです。花香さんは「海外の人には『Like a roller coaster』『湘南ジェットコースター』とお伝えしています」と、にこやかに教えてくれました。現在は国内外問わずに利用客が増加傾向にあるそうです。
乗って楽しい湘南モノレール。ほとんどの区間で頭上を走るため、トレインビューに際しては遮るものがありません。カーブも多く、色々なところから写真を撮れます。
【了】
Writer: 蜂谷あす美(旅の文筆家)
1988年、福井県出身。慶應義塾大学商学部卒業。出版社勤務を経て現在に至る。2015年1月にJR全線完乗。鉄道と旅と牛乳を中心とした随筆、紀行文で活躍。神奈川県在住。
このライターさんの記事は毎回思うのですが当たり前過ぎて乗りものニュースに載せる記事ではないと思います。日経なんとかとか、Yahoo!何とかを主戦場にされたほうが良いと思いました。