欧州の国際夜行寝台列車「ナイトジェット」に乗る 同じ青でもブルトレと色々違った

発車時刻前にドアが閉まった「ナイトジェット」 1等個室の車内設備は?

 もうひとつ発車時、日本とは違うことがありました。ボローニャ発車時刻の約8分前だったでしょうか、ホーム上に笛が響き、「乗って」と係員にうながされ、発車時刻前なのにドアが閉まったのです。

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乗車した「ナイトジェット」1等個室寝台。1名でも2名でも利用できる(2019年8月、恵 知仁撮影)。

 こうした発車時刻前のドアクローズは、定時出発を図るため、ヨーロッパではしばしば見られるものです。閉まったあとでも発車時刻前なら乗れますが、ダメなこともあるので、ギリギリにホームへ行くのはおすすめしません。

 乗車したのは1等の個室寝台。2段ベッドにして2名で利用しました。私(恵 知仁:鉄道ライター)は上段を使ったのですが、このとき驚いたのは、転落防止の柵などが上段に見当たらないこと。国によってはそうした場合もあると聞いていたため、そうした場合かと思い、ちょっとハラハラしながら夜を明かしました。

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「ナイトジェット」のシャワー室(2019年8月、恵 知仁撮影)。

 ただ朝、ベッド周りを片付けていると、マットの下に収納されていた転落防止の網を発見。ハラハラはムダだったことが判明。いやはや、思い込みは禁物です。

 1等個室を備えるこの車両には、その乗客専用のシャワー室も用意されていました。利用料金や予約は不要。ただ、シャワーとトイレの部屋が一体になっているため、どちらかの利用者がいたら使えないことに注意です。なお洗面台は、各個室に設置されています。

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