2019年 話題になった「自衛隊乗りもの装備」5選 期待のルーキーから去るベテランまで

戦後初の国産戦車は海を渡り、最新の国産自走砲が初披露

 新装備の運用開始とは別に、退役装備の海外初展示もありました。

日本の61式戦車、ヨルダンへ無償貸与(8月)

 今年、戦後初めて行われたこととしては、国産戦車の外国への引き渡しもありました。実施されたのは中東のヨルダンですが、同国は首都アンマンにある王立戦車博物館で展示するために、日本製戦車の供与を要望していました。

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ヨルダン王立戦車博物館で展示が始まった61式戦車(画像:防衛省)。

 それに対し日本政府は、戦後初の国産戦車である61式戦車を無償貸与することを決め、8月に横浜港から送り出し、9月中旬にヨルダンに到着、11月13日から前述の博物館で展示を開始しています。

19式装輪自走155mmりゅう弾砲、初の一般公開(8月)

 今年の富士総合火力演習で、初めて公開されたのが、陸上自衛隊の新たな自走砲、19式装輪自走155mmりゅう弾砲です。我が国の自走砲として初の装輪式、いわゆるタイヤ駆動のトラック型自走砲で、高速道路などを用いて迅速に移動することが可能です。また重量も25t以下に抑えているため、航空自衛隊のC-2輸送機で空輸することも可能です。

 富士総合火力演習では、既存の99式自走155mmりゅう弾砲などに続いて会場に登場したのち、射撃はせずに射撃姿勢などを披露しました。また演習終了後の装備品展示では砲身を上に向けた射撃姿勢で展示され、来場者の注目を集めていました。

 19式装輪自走155mmりゅう弾砲は、2019年度予算ですでに7両ぶんが計上されており、2021年に部隊配備が始まる予定です。

【写真】千歳基地で最後にそろった新旧の政府専用機

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