2019年 話題になった「自衛隊乗りもの装備」5選 期待のルーキーから去るベテランまで

45年にわたり第一線で活動してきた古兵の退役

 新型機が登場する一方で、姿を消す古参もあります。

RF-4E/EJ偵察機、最後の一般公開(12月)

 2020年3月末で航空自衛隊のRF-4E/EJ偵察機が運用を終了するため、所在基地最後の一般公開となった12月1日の「令和元年度百里基地航空祭」には多数の来場者が訪れました。

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百里基地航空祭で基地上空をフライパスするRF-4E/EJとF-4EJ改の編隊(画像:航空自衛隊)。

 1974(昭和49)年からRF-4Eの導入が始まり、その後、部隊の増勢に対応するため航空自衛隊は戦闘機型のF-4EJ「ファントムII」を改修してRF-4EJを製作、両機種を混用する形で現在まで運用してきました。

 陸地と洋上の両方を低空飛行するため、航空自衛隊機としては珍しく緑色主体のものと、青色主体のもの、2種類の迷彩塗装機がありました。しかし、同機が空を飛ぶのは2019年度いっぱい(2020年3月末まで)で終わります。

※ ※ ※

 乗りものではありませんが、2019年12月には、陸上自衛隊の次期新型小銃として国産のHOWA5.56が、新型拳銃としてドイツ製のSFP9が、それぞれ選定されました。各々現行の89式小銃と9mmけん銃の後継で、およそ30年ぶりの更新ということもあり、新たな自衛隊装備として話題になりました。

【了】

【写真】千歳基地で最後にそろった新旧の政府専用機

Writer: 柘植優介(乗りものライター)

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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