NEXCO東日本 高速道路大雪対策に「布製タイヤチェーン」活用 立ち往生車を素早く移動
高速道路における大雪時の「車両立ち往生」対策として、布製タイヤチェーンが活用されます。軽量で取り付けもかんたん、というメリットを生かし、立ち往生を素早く移動させるために使用するそうです。
布製タイヤチェーンを積んで立ち往生現場へ急行!
NEXCO東日本は2019年12月18日(水)、小畠 徹社長の定例会見を実施し、2019年度冬の道路交通確保に向けた取り組みについて発表しました。
関東から北海道にまたがるNEXCO東日本の管轄エリアは、その6割が積雪寒冷地です。除雪作業や凍結防止作業といった従来の雪対策に加え、今年度は、大雪時における車両の立ち往生対策を強化するといいます。その一環として、立ち往生車両を素早く移動させるため、「布製カバータイプのタイヤチェーン」を活用するそうです。
布製のタイヤチェーンは、雪や氷に薄い布を押し当てるとペタペタ張り付く、という原理を応用し、タイヤのグリップ力を確保するというもの。重量は約1kgと通常のタイヤチェーンよりもはるかに軽く、タイヤに「かぶせる」形でかんたんに取り付けられるのが特徴です。
これをパトロールカーに積み現場へ向かい、立ち往生した大型車などにかぶせることで、けん引車が到着する前に、その場から一時的に車両を移動させる取り組みを試行するそうです。今シーズンは、急勾配区間を担当する4つの管理事務所で実施し、実績をふまえ全管理事務所への展開を検討するといいます。
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