旧日本陸軍「強襲揚陸艦」秘密兵器にしてた 空母?いえ商船です 特種船丙型 あきつ丸

「餅は餅屋」といいますが、旧海軍などあてにできないといわんばかりに旧陸軍が作ってしまった船「あきつ丸」には当てはまりませんでした。いまでいう強襲揚陸艦そのものの先進的な船ですが、実戦の揚陸作戦への投入は一度きりでした。

自慢は「大発」! アイデア満載の先進船

 2019年現在、海上自衛隊は「おおすみ」型輸送艦を保有しています。艦内に揚陸を行える2機のエアクッション艇を搭載したドック型揚陸艦です。飛行甲板があるものの航空機用格納庫やエレベーターはなく、また固有の航空機は持っていませんが大型輸送ヘリCH-47が発着可能であり、陸上自衛隊が配備するV-22「オスプレイ」も運用できるように改修が行われています。「ドック型揚陸艦」は兵員や装備、物資輸送と共に、揚陸作戦に必要な舟艇、航空機運用機能を持っていることが特徴です。

「あきつ丸」はこの特徴を先取りして実現したような、先進的なコンセプトの船でした。揚陸作戦といえば映画『史上最大の作戦』に出てくるような、船首がパタンと開いてそのままランプとなり人や車両が降ろせる上陸用舟艇をイメージするかもしれませんが、この舟艇を最初に実用化したのは日本陸軍で、「大発動艇」、通称「大発」と呼ばれる秘密兵器でした。

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日本陸軍の秘密兵器だった上陸用舟艇「大発動艇」。1941年、中国の揚子江で撮影された。後方に見える艦艇は水雷艇「鵯(ひよどり)」(画像:アメリカ海軍)。

 大発を最大27隻搭載し、1個大隊約1000名の兵員が収容できた「あきつ丸」は、船内で人員や装備を大発に搭載して、船尾から直接、滑走台を使って海面に降ろしました。船が作戦発起位置についてから揚陸部隊発進までの時間を、大幅に短縮できたのが最大のメリットです。この先進的なアイデアは、特種船第一号である「神州丸」で日本が世界最初に実用化していました。「あきつ丸」はその発展型です。

 それまでは舟艇を輸送船の甲板に載せて発起位置まで行き、1隻ずつクレーン(デリック)で海面に降ろし、さらに縄梯子を使って輸送船舷側から兵員を移乗させていましたので、手間も時間も掛かり危険だったのです。

【写真】こちらも旧陸軍の秘密兵器 強襲揚陸艦の祖「神州丸」

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コメント

1件のコメント

  1. 民間船のタテマエで軍が徴用して、って大石英司の初期作品でVTOL戦闘機を乗せる艦艇というのがあったな。

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