空自 森林火災オーストラリアへ輸送機C-130H派遣は「震災の恩返し」 深まる日豪関係

オーストラリアの大規模森林火災救援に派遣された自衛隊の空佐が現地メディアに対し、東日本大震災の恩を忘れていないと話しました。現地の反応や、震災時のオーストラリアによる献身的な救援活動にふれつつ日豪関係の現状を解説します。

深まる日豪関係のこれまでとこれから

 今回の、航空自衛隊C-130H輸送機の派遣は、東日本大震災の時にオーストラリアが差し伸べてくれた救いの手へ恩返しをする機会であると同時に、オーストラリアとの防衛協力をさらに強化し深化する機会でもあると、筆者(竹内修:軍事ジャーナリスト)は思います。

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東日本大震災の救援に3機が投入された、オーストラリア空軍のC-17A(画像:オーストラリア国防省)。

 日本とオーストラリアは共にアメリカの同盟国であり、防衛部門での首脳部の会談も頻繁に行なわれてきました。また2003(平成15)年から2009(平成21)年まで、自衛隊がイラクの復興支援で派遣された際には、陸上自衛隊とオーストラリア軍が共にイラク南部のサマーワで活動したことで、2007年(平成19)年3月13日に日豪両国は安全保障に関する日豪共同宣言に署名しています。

 その後も日本とオーストラリアの防衛協力は深まっており、2013(平成25)年1月にはアメリカ以外の国として初めて、共同訓練や国連PKO活動などで自衛隊が他国の軍隊と、物品や輸送などの役務を相互に提供しあう「物品役務相互提供協定」を発効させたほか、2019年9月から10月にかけてはオーストラリア空軍のF/A-18A/B戦闘機が来日して、航空自衛隊と共同訓練「武士道ガーディアン」を実施するなど、共同訓練も活発に行なわれています。

 このようにオーストラリアはすでに事実上、日本の準同盟国となっています。今回派遣された航空自衛隊のC-130Hと自衛隊員が森林火災の対処に果たす役割は限定的なものかもしれませんが、準同盟国との絆を深めるという、目には見えないものの大きな役割も担っているといえるでしょう。

【了】

【写真】激しく白煙が上がるオーストラリア南東部の森林地帯 2020年1月14日の様子

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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コメント

2件のコメント

  1. あまり好きな表現じゃないな。「先進国として国際社会の構成員として当然のこと」ぐらいの事言えんのかね。なんか施してもらわないと動かんのかね。

    • 昨今の海外への自衛隊派遣はいかがなものかと左派とかから言われるから「震災の恩返し」だと言ってるんでしょ

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