東海道新幹線 空いている列車や座席の選び方 号数で混雑を推測 不定期列車は狙い目?

3列席中央のB席は座席幅が広い

 車窓のどちら側に何が見えるかというのも、席を選ぶポイントです。たとえば、富士山を長く眺められるのはE席ですが、実は海側のA席からも富士山を見られる区間が1か所だけあり、その一瞬のためにA席を選ぶという人もいます。鉄道ファン目線で語ると、A席からは三島駅(静岡県三島市)付近にある発射台のような留置線や、米原駅(滋賀県米原市)付近に保存されている新幹線実験車両が、E席からは田町駅(東京都港区)付近や新大阪駅手前の車両基地が見どころです。どの区間で、どちら側の車窓に何が見えるかをまとめた本も出版されているので、新幹線に乗るときに持っていくと楽しいかもしれません。

 一方で最後まで残るのは、やはり3人掛け中央のB席です。両側に人がいるため、どうしても敬遠されがちですが、B席は座席幅が他の席よりも広いため、若干ゆったり座れます。また、通路側のC席とD席は、他の人に気兼ねすることなくトイレへ行けるため、飲んだ後や車内販売を利用したいときなどにおすすめです。

 乗る列車や座席によって、混雑や快適さに違いがある東海道新幹線。うまく工夫するのも、移動を楽しむコツかもしれません。

【了】

【写真】実は海側A席からも富士山が見られる!

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Writer: 伊原 薫(鉄道ライター)

鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。

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コメント

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2件のコメント

  1. > いま発車した「のぞみ」の自由席車両は通路まで満員だったのに、1本後の「のぞみ」はガラガラだった、ということもしばしばです。

    かなりの頻度で利用していますが、こんな経験ありませんよ。のぞみ何号か教えて下さい。

  2. たしか、N700AはB席幅広ではありあません。