首都高の新線「横浜北西線」全線見てきた! 3月開通 東名と横浜市街地を結ぶ新ルート

トンネル内には「すべり台」

 北西線の大部分を占めるトンネルには、最新の避難設備が設けられています。

横浜北西トンネル

 全線7.1kmのうち約4.1kmを占めるのが、横浜北西トンネルです。横浜港北JCT付近の本線は上下2層の高架となっていますが、トンネルの手前で上下線が横方向へ平行に並び、そこから下り坂が続きます。トンネルの最深部は地下およそ66.5mだそうです。

 トンネル内は車道の下に緊急用の避難路が確保されており、火災などが発生した場合などには、50mから200mの間隔で設置された非常口から、煙の来ない避難路へすべり台で下りることができます。

 また、本線上はテレビカメラで24時間、死角なく監視されているとのことです。火災発生時に一般の人が使える消火器や消火栓を随所に備えているほか、監視所からの遠隔操作により、トンネル天井から霧状の水を放出して延焼を防ぐ設備なども備わっています。

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横浜北西トンネル(2020年1月24日、中島洋平撮影)。

横浜青葉JCT

 横浜北西トンネルは鶴見川の直下から上り坂となり、トンネルを抜けたところで、東名方面へ向かう道と、一般道へ向かう道に分かれます。後者は地上30mほどの高さで東名の本線をまたいで、横浜青葉IC料金所へ通じています。ここは首都高と東名とで一般道の出入口が共用となっており、国道246号と接続します。

 その手前に位置する横浜青葉JCTも横浜港北JCTと同じく、東名と首都高の全方向で行き来が可能で、いくつものランプウェーが東名の本線をまたいでいます。

【見取り図】港北・青葉JCTとトンネルの構造

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コメント

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3件のコメント

  1. 北西線は高いというイメージが開通前から定着してるから、保土ヶ谷バイパスと狩場線の渋滞は無くならないだろうな。
    俺なら保土ヶ谷バイパスを選ぶ。無料だし。

    • 同じく厚木方面との行き来ならば、これまで通り保土ヶ谷バイパスを利用予定。
      でも青葉から乗っても、行き先によっては上限1800円まで掛らないケースもあるから、上手くそういうルートを利用する人(車)が増えて保土ヶ谷バイパスの渋滞が軽くなってくれる事にかすかに期待。

  2. >道路の必要性から住民と議論し、ルートの選定にも住民の意見を交えながら事業を進めてきたそうです。その結果、用地買収もスムーズに進み、予定の前倒しが可能になったと振り返ります。

    「多数決で決まったから、それに従うのが民主主義」ではなく、必要性と環境(これは自然環境だけではなく住民の意志という意味)との最適化を図ることが民主主義であることの実例か。