ひどい欠陥機だったソ連のSu-27戦闘機「フランカー」 命がけの再設計
文字通り命がけだったSu-27設計者の一大決断
主任設計者のミハイル・シモノフは、T-10に改善の見込みは無いと判断。1度T-10を放棄し開発を一からやり直すことを提案します。
シモノフの提案は大変なできごとでした。資本主義国家の航空機メーカーは私企業ですが、スホーイ設計局は国家機関です。どの国でも、国が国家プロジェクトを「失敗でした」と認め中止することは困難です。まして社会主義の盟主を自認するソビエト連邦の次期戦闘機開発において、主任設計者がT-10は欠陥機であり開発を見直す必要があると言ったのです。
当然、政府は反対します。最終的にはシモノフの提言が受け入れられることになりますが、のちにシモノフが回想したところによると、航空工業副大臣イワン・シラエフにこう言われたといいます。
「いまが1937年(スターリンの大粛清時代)ではなくてよかったな」
シモノフの、文字通り命がけの勇気ある提言は、結果的にソ連を救うことになります。1981(昭和56)年、設計を一から見直したT-10の7号機が初飛行します。同機は新たに「T-10S」と呼ばれました。そしてT-10Sは、T-10はおろかF-15さえ凌駕しうる飛行性能の片りんを見せました。
> 言論の自由がある国の機種では、修正可能な問題でさえ欠陥だと、センセーショナルに報じられることがあります。
東洋の某島国の国産戦闘機の炭素繊維製主翼の事とかかな? その後も発展性がないとか難癖つけられて生産中止になったよね。ベースにした機種の発展ぶりとか見ると、もったいない事したと思うけどね。
心神?
あれは採算性がががががが
心神でなくてバイパーゼロの事言ってるつもり。「ベースにした機種」は記事内にも出てる単発ベストセラー機ね。ドーサルスパインとコンフォーマルタンク付きの洋上迷彩、見たかったなー。
双発ジェット戦闘機の生産機数の世界記録はマクダネル(・ダグラス) F-4 ファントムⅡ の約5000機だと思いますが。
今更の返信ですが、本文中「世界最多」と書いているのは「運用中の機数」なので間違ってないと思いますよ。F-4は退役してもうほとんど運用状態にありませんから。
機械ってのは作った後で使いながら不具合を洗い出して改善しながら育てていくもの
我々の身の回りにある量産品は、そのプロセスを事前にメーカで十分にテストしてるからユーザーにはわかりにくいだけ
特に戦闘機みたいな少量生産で特殊用途のものは、運用しながら改善を重ねていくのは最初から織り込み済み
そこんところを理解せずに、ちょっとした不具合でも あたかも修正不可能かのように欠陥欠陥と騒ぎ立てる奴が多すぎる