JR九州 命運かけた在来線特急787系電車 「つばめ」から「36ぷらす3」への新たな挑戦

JR九州が、787系特急形電車を観光列車「36ぷらす3」に改造する作業を開始。同社の青柳社長は、787系「つばめ」はJR九州の命運をかけた列車と、デザイナーの水戸岡さんは、これがなければいまの自分はなかったと、感慨深く語りました。

787系「36ぷらす3」どんな列車に? 料金は乗りやすく

 787系特急形電車を改造して登場する、新しいJR九州のD&S列車(観光列車)「36ぷらす3」。その名前は、世界で36番目に大きな島である九州の全県をめぐること、そして「39(サンキュー、感謝)」の輪を広げていくことなどが由来。「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”といえる列車」がコンセプトです。

 編成は6両。全車がグリーン車(個室あり。席数103を予定)で、共用スペースの「マルチカー」も1両が用意されるほか、営業が終了していたビュフェも17年ぶりに復活します。

 運行は5日間かけて九州を一周する形で、各日単位での乗車が可能。日中時間帯の運行になり、車内に宿泊設備はありません。

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「36ぷらす3」に改造中の787系特急形電車(2020年1月29日、恵 知仁撮影)。

「(料金が高額な『ななつ星in九州』とは違い)『36ぷらす3』は『みんなの車両』です。最高の時間と空間を提供できる車両にしたいです」(工業デザイナー 水戸岡鋭治さん)

「この30年のスタートになった787系を使って、水戸岡さんと最高のものを作れれば」(JR九州 青柳俊彦社長)

 JR九州の命運がかけられた車両で、「水戸岡デザイン」と呼ばれる数多くの車両が各地に登場する大きな契機になった、787系特急形電車。いわばそれに新たな命を吹き込んだ、JR九州3年半ぶりの観光列車「36ぷらす3」は、2020年秋に運行開始予定です。

【了】

【写真で見る!】改造中の787系電車&改造後はこうなる!

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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