「キャタピラをはいた爆撃機」があった テスト結果は良好も実用化されなかったワケ

泥濘や砂漠、雪原などの悪路を走るのに適したいわゆるキャタピラを、アメリカでは飛行機にも用いようとしました。これを使えば大重量の大型爆撃機も安全に離着陸できると考えたようですが、そう簡単にはいかなかったようです。

大型機の脚をキャタピラ履きに 試験は成功したけれど…

 一方アメリカ軍は第2次世界大戦後、A-20「ハボック」攻撃機を用いた開発とは別に、フェアチャイルドやボーイングにおいて履帯式降着装置の各種テストを並行してスタートさせます。

 フェアチャイルドは、C-82輸送機を用いた履帯式降着装置の試験を1945(昭和20)年秋から開始します。C-82は引き込み脚の開口部が大きかったこともあって、A-20を用いた試験機とは異なり、降着装置は収納可能でした。

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A-20「ハボック」攻撃機に取り付けられた初期の履帯式降着装置(画像:アメリカ空軍)。

 履帯式降着装置に付け替えたC-82は、1949(昭和24)年4月末より10機がアメリカ軍に納入され、各種テストが行われたものの、その降着装置は耐久性に劣り故障が続発したため、採用には至りませんでした。

 ボーイングは、大型のB-50爆撃機が履帯式降着装置を取り付け、テストすることになりました。このとき、機首の前脚はファイアストン製のものに、主翼下の主脚はグッドイヤー製にして、比較できるようにしています。

 しかし機体が大型化したことで地面との摩擦力も増大、ゴム製履帯の強度不足が問題になりました。またB-50はC-82と異なり引き込み式にできなかったため、脚は出したままの固定式で、これにより機体下部の機関銃座の射界をさえぎるデメリットが生じます。

 それでも開発を続けたボーイングは1949(昭和24)年初頭、サスペンションの構造など含めアメリカ軍が満足する引き込み可能な履帯式降着装置を作り上げます。

【写真】いわゆるキャタピラを履いた脚でエプロンを進むB-36

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コメント

2件のコメント

  1. エアバッグでホバークラフトみたいにしても良かったんじゃないかな

  2. 凄い

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