いつもと違った機内と空港 ANA国内線に乗ってみた 新型コロナの影響うける航空会社

目でも耳でもわかる機内の違い ANAのコロナ対策あれこれ

 那覇行きの機内に乗り込むと、いつもと比べやはり空席が目立ちます。この日は横3-3-3列の普通席を配するボーイング787型機でしたが、各中央席に人はおらず、窓際、通路側でも空いている席が見られます。またアナウンスどおり、CAは全員がマスクを着用し、ドリンクサービスなども控えられ、普段座席にセットされている機内誌などは見えず、エチケット袋と安全のしおりのみです。

 フライトを通して印象に残るのは、機内の静かさです。ドリンクサービスがなく、機内サービスも平常時より控えられていることや、長期休暇でもない平日ということもあるものの、それでも普段は賑わいを見せるレジャー路線で、家族連れの姿を少なく感じられるのも一因でしょう。

 そのためか寝ている人が多く、なかにはベルト着用サインが消えると、シート3列を占有しベッドのようにして横になる乗客の姿も見られました。まるで長距離国際線の夜間飛行のようです。

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巡航中のANA機の様子。ベルトサインは消えているが、通路に人の往来は少ない(2020年3月、乗りものニュース編集部撮影)。

 なおANAによると、フライト以外の部分でも新型コロナウイルス感染拡大防止のため、たとえば中国発着の国際線で、日本到着後の夜間機内清掃時、座席周りや利用者の手が触れる部分にアルコールを用いた消毒をしたり、ラウンジの飲食物を順次、個食、個包装したものに変更し、提供を始めたりといった取り組みをしているそうです。

 またANAの全機で、空調システムに最新のフィルターを装着。そこで浄化した空気と機外から取り入れた空気を客室内に供給し、その後、機外へ排出することにより約3分で機内の全空気が入れ替わるよう設計されているといいます。

【了】

【写真】新型コロナの影響が波及する羽田空港&ANA機

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