超電導リニアL0系 スマホ同様に電気を得る「誘導集電」全面対応の改良型試験車が登場

「目」はおでこに 誘導集電採用でL0系改良型試験車 先頭形状も進化

 誘導集電方式の全面採用によって、L0系の改良型試験車は先頭形状も“進化”しました。

 ガスタービン発電装置を搭載しないことになったため、それを前提として、これまでの走行試験で得られた結果をもとに、先頭形状を最適化。従来のL0系試験車と比較して、先頭部の空気抵抗が約13%下げられました。これにより、消費電力や車外騒音が低減されるといいます。

Large 200325 l0 02

拡大画像

車体下側で少し出っ張っているのが車両のコイル(2020年3月25日、恵 知仁撮影)。

 前照灯(ヘッドライト)、前方監視用カメラの位置も変わりました。従来のL0系試験車は車両鼻先の低い位置でしたが、それが“おでこ”の場所に。前方の視認性が向上するそうです。

 カラーリングも変わっています。「進化し続ける躍動感と新しい先頭形状での滑らかな空気の流れを、青の流線デザインによりイメージ」したとのこと。

 JR東海 リニア開発本部 本部長の寺井元昭さんは、「実際に営業に使う車両を完成形と考えると、その8割9割はできたのでは」と話します。

 このL0系改良型試験車は、日立製作所で先頭車1両、日本車輌製造で中間車1両を制作。超電導リニア山梨実験線で既存のL0系試験車と組み合わされ、2020年5月末頃から走行試験が行われる予定です。

 また超電導リニアの走行には、こうした車両のほか、地上の推進コイルにも電気を供給する必要があります。

【了】

【図解】超電導リニア「ワイヤレス充電」の仕組み

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント